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“カリスマ”ハッカー ケビン・ミトニック氏 インタビュー

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私の名前は、ケビン・ミトニック。情報管理のコンサルタントです。私は、かつて、世界中で最も危険と言われていたハッカーだったのです。

Q.FBIに、いつ、何の容疑でチャージ(逮捕・起訴)されましたか?その後の処遇は?(刑務所に入っていた期間など)

私は、これまでにも何度か問題を起したことがありますが、最近では、コンピューターシステム侵入罪で逮捕されました。

私は、10年間、FBIから追われていました。政府が私の所在を把握できないようにするために携帯電話を改造するのに必要な、携帯電話のソースコードを盗んでいたからです。

政府は、私のことを、国家の安全をおびやかす頭のいかれた男だと思っていました。検察官が裁判官に対して、私なら、電話回線を使ってNORADに接続し核戦争を引き起こすこともできると力説したため、私は、独房で1年間近く過ごしたこともありました。その話は、1983年の『ワー・ゲーム』をもとにしたもので、当時としてはばかげた話でした。しかし、18年経った今では、それが可能であることに、みんな気がついています。

Q.何の目的で、相手をハックしたのですか?

私がハッキングをしたのは個人ではなくオペレーションシステムを開発していた企業です。私は、そうした技術に強い興味を持っていたのです。私の当初の目的は、知的な興味、冒険心、やってはいけないことをこっそりと行うスリル。

しかし、一番重要だったのは、知的な探究心です。私は、セキュリティーを出し抜く技術で一番になりたいと思っていたので、VMSと呼ばれるオペレーションシステムのソースコードを盗み出そうとしました。ハッカーとしての腕をあげるために、コードの弱点を見つけ出したかったのです。私にとって、ハッキングはビデオゲームのようなものでした。

今では、違います。今のハッカーたちにとってはお金を稼ぐ手段、個人情報を盗んだり、クレジットカード番号や銀行口座の番号を盗みだす手段なのです。

私は、彼らから言わせると、「昔かたぎのハッカー」なのです。私たちは、お金稼ぎの手段とは一線を引いていました。違法行為であることには変わりないのですが、お金を盗んだり、誰かに危害を加えるのは、本当の犯罪になってしまうと思っていたのです。

Q.なぜハッカーは、ハッキングするのでしょうか?

ハッキングの目的は、ハッカーによりそれぞれ異なります。私のように思想犯的なハッカーもいますし、そうでない者もいます。私は、今でもハッキングをしていますが、かつてとは大きな違いがあります。世界中の企業から許可を得て、彼らのシステム、ネットワークに侵入する、彼らの施設に物理的に侵入することが可能か、彼らのセキュリティー管理システムをテストするのです。私がテストを行い、彼らの問題点を発見し、それらを改善するのです。企業は、セキュリティーシステムの強化に積極的に取り組み、不名誉な事態を招いたり損害を被ることがないように、問題がないか調べるべきです。

Q.一般的なハッカーの目的は何でしょう?

犯罪としてハッキングをする目的は、お金を稼ぐこと。私のような古いタイプのハッカーは、セキュリティー的な障害を突破する腕を身につけること。ビデオゲームをやる時と同じようなアナログ的な感覚です。その中間的な人たちもいます。目的は、ひとそれぞれなのです。

今、ハッカーの多くは、私のようなセキュリティーのプロか、悪意を持った人のいずれかなので、私たちは注意しなければなりません。以前ほど数は多くはありませんが、短なる娯楽として、リスクを味わうことを目的にハッキングする人もいます。

Q.今と昔で変化はありますか?

私の場合、今と昔の唯一の違いは、企業から許可を受けたうえで、彼らに対してハッキングを行うこと。やっていること自体は、昔、趣味としてやっていたことと同じです。

今は、お金をもらってやっているので、トラブルになることはない。私も、昔、こうしたサービスを受けてみかたかった。私がハッキングを始めた時、そうした行為を取り締まる法律はなかった。

子供の頃、私は、電話を使いハッキングをする方法をすでに身につけていたが、そのすごい腕前を学校で披露する機会はなかった。私は、学校で出されたコンピューター・プログラミングの宿題があまりにも退屈で無視し、クラスメイト全員のパスワードを盗むプログラムを作ったんだ。パスワードを盗むプログラムを提出した時、私はA(の成績)をもらい、みんなから絶賛されたんだ。1981年と同じことを現代の2011年にやったら、私はおそらく逮捕されるだろう。私が子供の頃は、「ハッキングをやっても構わない。それはカッコイイことで、天才の証」であり、それを取り締まる行為は存在しなかったんだ。


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