9月17日(月・祝)よる8時放送 橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』三時間スペシャル2018 作者の橋田壽賀子と石井ふく子プロデューサーが見どころを語る

8月31日(金)14時24分


プロデューサーを務める石井ふく子(左)と、作者の橋田壽賀子(右)

プロデューサーを務める石井ふく子(左)と、作者の橋田壽賀子(右)

TBSでは、9月17日(月・祝)よる8時から『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり 三時間スペシャル2018』を放送する。『渡鬼』は、1990年にスタートし、2011年に1年間の連続シリーズが終了した後も単発番組として放送、国民的人気を博している。撮影が終了し、オンエアに向け準備が進んでいるが、このたび作者の橋田壽賀子と石井ふく子プロデューサーが本作への想いを語った。

石井は「橋田さんとのお付き合いは50年ほどになります。今回のテーマは“夫婦"です。出演者、スタッフが協力して温かいドラマになったと思います。今日、家族のドラマが少なくなっていますが、橋田さんと私は家族のドラマしか作ってこなかったので、今回も変わりつつある家族、家庭を描いていきたいと思います」と話し、橋田は「90歳のとき仕事を止めようと思っていましたが、93歳の今も仕事をしています。

ずっと『渡る世間は鬼ばかり』だけは書かせていただいて、幸せなことです。『渡鬼』は同じ俳優さんが時代と同じように成長してきたドラマで、その時代時代に一人一人の社会問題みたいなものがあって、私が書きたい、言いたいことをドラマを通し訴えてこられました。そのようなメディアを持っていることはたいへん幸せなことだと思っています」と語った。今回の最新話が通算510回目の放送となる『渡鬼』について、2人に聞いた。


Q.今回のテーマについて
橋田:
いつものように嫁と姑のことですね。泉ピン子さんもいつの間にか姑になってしまいました。今回は勇(角野卓造)が大ケガをして入院します。五月(泉)が介護することになって病室で二人きりになる。夫婦が60歳になって初めて向かい合う。そんな夫婦を書いてみたかったのです。それと在宅医療の問題も書きたかったことです。


Q.その時々の社会問題を考えてきたとのことですが、今の世の中をどのように感じますか。
橋田:
昔と今ではちょっと幸せの感じ方が違いますね。30年前はまだ姑さんが力を持っていましたが、今は、全然力がありません。若者が「長男とは結婚しない」という時代ですから。若者たちの考え方も変わってきましたね。それとやっぱり介護の問題がありますね。こんなに高齢化するとは思わなかった、昔は。会社を辞めて親の介護をして、親が死んだ後何もすることがないとい
う人たちも多いのではないでしょうか。こんな問題も考えたいと思いました。在宅医療の問題はこれからもしっかり書きたいと思います。

石井:
やはり、今、取り上げなければならない問題がいっぱいあると思います。私たちが仕事をしてきたよき時代と違って、今は家族の有りようも変わってしまいました。だからこそ、家族というものを考えながらドラマを作って行きたいと思います。私も橋田さんも一人っ子で家族がいないんです。それなので客観的に家族の問題を見ながら描いていきたいですね。人はいても人間がいないといわれます。人間って、人と人との間の心だと思うのです。やはり相手と向かい合うことが大切だと思います。


Q.最初の放送が平成2年。来年は元号が変わります。平成の家族を描いてきた感慨は。
橋田:
平成を書かせていただいたことはありがたいことだと思います。でもこれから先どうなるか分からない。一年先に書けと言われたらどんな変化があるか分からないです。その変化に応じて書いていくことになると思います。


Q.お二人にとってそれぞれの存在とは。
橋田:
石井さんが私を見つけてくださった。初めて「日曜劇場」でお仕事くださって。私は映画から来ましたから。映画のセリフは短いんです。だから「テレビのセリフはもっと日常のものだ」と仕込まれました。石井さんのおかげでホームドラマが書けるようになりました。私にとって作家の命の恩人です。

石井:
私も橋田さんにいろいろなドラマを書いていただいて、「日曜劇場」だけでも100本以上単発で。


Q.あらためて家族のドラマで伝えたいこととは。
石井:
家族ってやっぱりいいなと思っていただきたい。家族をうるさく思うこともあると思うのですが、やはりいいなという気持ちを伝えたいです。

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