今週の本物
#29 ボルサリーノ

ローマは大スクリーンだ。
どこを見ても、いつか観た映画の中にいる。
「甘い生活」「ローマの休日」・・・
そして、僕は今日、アラン・ドロンになったんだ。
「ボルサリーノ」。彼の映画と同じ名前さ。
成功した者だけが被ることを許される帽子。
映画の中のギャングたちは、
ボルサリーノの帽子を目標に、のし上がっていく。
ボルサリーノの代名詞、「フェドーラ」。
美しい立体感とカーブ、エレガントなラインこそが、
ボルサリーノのアイデンティティーだ。
光沢のあるフェルトは、
うさぎの毛から、すべて手作業で作られる。
その技は、150年間変わらない。
ボルサリーノの「パナマ帽」。
椰子の葉を、まるで糸のように、細く、柔らかく編み上げる。
1つの帽子に、6ヶ月もかかるんだ。
軽くてしなやかなのに、崩れない。
男だって、こうありたいね。
アラン・ドロン、ジャンポール・ベルモンド、
フェデリコ・フェリーニ・・・
多くの有名人のトレードマークでもある。
昭和天皇も愛用していた一人だ。
グローブを合わせれば、エレガントの完成形。
これが似合うようになったらキミに・・・
そんな先の事は、分からないね。
