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とくまる

O.A date:2月9日(火)

脳を鍛えて記憶力UP

脳を刺激して記憶力を鍛える

杏林大学 精神神経科:古賀良彦教授 「記憶力は年齢とともにだんだん低下してしまう生理現象なんです。 特に記憶したことを思い出す力が低下してしまいます。」

脳波からみた脳の発達と老化 脳の機能は、青年期を過ぎて30代くらいから徐々に低下していき、その結果、「あれ、何だったっけ?」 というような“もの忘れ”が増えていくのですが、実はそれ、記憶したことを思い出す力が衰えているからなんです。

これはもう諦めるしかないの?
しかし!

諏訪東京理科大学 脳システム論:篠原菊紀教授 「ちょっとした訓練で思い出す力や記憶する力が、格段にアップすることができるんです。」

そこで今日のとくまるは、記憶力アップに効果的な脳を鍛える最新情報を大公開!!


もの忘れはなぜ起こる?

杏林大学 精神神経科:古賀良彦教授 「もの忘れというのは、単なる記憶力の低下と思われがちなんですが、 実は2つの側面があります。大事な情報を保持する力と、もう1つは、その情報を思い出す力。 この両方の力が衰える。これがもの忘れ。」

3つのプロセス そもそも人が記憶するためには、脳の中で3つの作業が行われています。情報を頭に覚えこむ「記銘」と 大事な情報を整理してファイルする機能の「保持」、その大事な情報を引き出す機能「想起」の3つのプロセスに分けて考えることができます。

ちなみに、30歳くらいまでは記憶した情報をスムーズに引き出すことができるそうですが、 年齢を重ねて行くと、残念ながら3つの作業能力はどれも低下するんです。

「その中でも『想起』、つまり思い出す能力が衰えてしまう。 これが“もの忘れ”という現象なんです。」

では、脳の中で記憶に関して最も重要な部分とは?

海馬と前頭葉 「『海馬』と『前頭葉』が記憶にはとっても大事な部位。『海馬』は一時的に記憶を蓄えておく場所。 つまり記銘に関わりがあるんですけれども、そこの情報は今度は前頭葉をはじめとする脳の様々な部分に分散して、きちっとファイルされて蓄えられます。 そしてその情報は、特に前頭葉の働きとして、思い出す、つまり想起するという働きで、思い出すことができるわけです。」

記憶のしくみ つまり、もの忘れを少なくするには、脳の前頭葉を鍛えることが効果的なんです。

1つだけ確認をしておきたいことがあります。同じ忘れるという現象の中に、認知症という病気がありますよね。 これはもの忘れと以下のような違いがあるんです。

もの忘れと認知症の主な違い
もの忘れ 認知症
行動の一部を忘れる    行動をまるごと忘れる
忘れっぽいと自覚アリ    忘れっぽいと自覚ナシ
日常生活に支障なし 日常生活に支障をきたしやすい
監修:杏林大学 精神神経科 古賀良彦教授

もの忘れの場合は、行動の一部を忘れますが、認知症は、その行動をまるごと忘れてしまうということ。
例えば、昨日食べた食事の内容を思い出せないのはただのもの忘れなんですが、食べたこと自体を忘れてしまうのは認知症の疑いがあるということ。

※認知症の疑いが気になる方は、専門医(脳神経科など)に直接問い合わせてください。
また、日本全国に「もの忘れ外来」というのを設けている病院もありますので、最寄りの病院にお尋ねください。


記憶力を取り戻す大実験!

【概要】40代・50代・60代、各2名の計6名の協力の下、生活に関する動作を文章で10項目用意し、どれだけ記憶できたか検証します。

まず、1回目の実験では、動作文書10項目を1分30秒で丸暗記してもらい、どれだけ思い出して実践できるか調調べました。

<実験1>
1 テーブルを拭く
2 フライパンをコンロにのせる
3 眼鏡をケースから出す
4 砂時計を逆さにする
5 マヨネーズを冷蔵庫にしまう
6 植物に水をあげる
7 掃除機をかける
8 流しの上の電気をつける
9 2階のカーテンを閉める
10 アイロンを立てる

ほとんどの方が10項目中、クリアできたのは半数以下だったのです。

1回目の実験結果
40代 50代 60代
Aさん クリア数 : 5 Cさん クリア数 : 8 Eさん クリア数 : 4
Bさん クリア数 : 5 Dさん クリア数 : 2 Fさん クリア数 : 4

諏訪東京理科大学 脳システム論:篠原菊紀教授 「文章で思い出そうとしてもなかなか難しくて、思い出すことができません。 ですが頭の中でイメージするだけでぐっと思い出しやすくなります。」

そこで今度は、先程とは違う新たな10項目を同じく1分30秒の間に覚えていただきます。 今回はその項目の動作を、自分がしているイメージ(映像)を自分の頭に描きながら覚えてもらいました。

<実験2>
1 リモコンをテレビの上に置く
2 やかんに水を入れる
3 ケチャップを冷蔵庫にしまう
4 まな板を立てる
5 みかんの皮をむく
6 眼鏡をケースに入れる
7 コップをすすぐ
8 鍋にフタをする
9 2階の電気スタンドをつける
10 かけ布団をめくる

奥様達の動きは先ほどとは違って驚くほどスムーズになり、全員成績が格段にアップしました。

2回目の実験結果
40代 50代 60代
Aさん クリア数 : 5→9 Cさん クリア数 : 8→10 Eさん クリア数 : 4→10
Bさん クリア数 : 5→10 Dさん クリア数 : 2→9 Fさん クリア数 : 4→8

2回の実験で、10項目を覚えている時の奥様達の脳の中はどうなっていたのでしょうか? そこで、堤アナウンサーが血流量測定装置を装着して検証しました。

血流量測定結果 すると、血流量を示す赤い線は、文章を暗記している時よりも、実践しているイメージを思い浮かべたときの方が、 大幅に上昇。

脳側面の画像 さらに、脳の側面をみると、イメージしたときの方がより前頭葉の広い部分で赤くなっていたんです。

諏訪東京理科大学 脳システム論:篠原菊紀教授 「赤くなっている場所が血流が増しているところ。脳細胞は活動すると血流を要求してきますので、 ここが強く活動していると考えられます。イメージすることは、記憶することにも、それから、記憶した情報を引き出すことにも、 グッと効果があるんです。」


記憶力がUPするイメージ法とは

諏訪東京理科大学 脳システム論:篠原菊紀教授 「ただイメージするのではなくて、自分自身の目線からその映像を見ているというイメージの仕方が、 最も有効なんですね。」

自分の目に映った映像 例えば、料理しているというイメージの場合、自分の姿を外側から見た様子を思い描くのではなく、 料理をしている自分の目に映った様子、つまり、主観的映像を思い描くことが重要なんです。

実はこのイメージする方法、記憶力が良い方は知らず知らずのうちに実践しているのだとか。
ご存じクイズ番組で活躍するお笑いコンビ・ロザン。なかでも京都大学出身の宇治原さんが実践していた、 学生時代の勉強法は・・・

ロザン:宇治原史規さん 「教科書を覚える時に、文字だけではなかなか覚えにくかったんですよね。たとえば日本史の勉強なんかしてたら、 そのページを丸ごと頭に印象づけるというか、写真みたいな感じで。あの絵があった左側のページの下にあの言葉があったなって感じで覚えたんです。 映像とかイメージを頭に思い浮かべて覚えると、思い出すときに出しやすい!」

<お笑い芸人「ロザン」の宇治原さんオススメの記憶法は・・・>
「書く」ことはもちろん、「声に出す」「歩きまわる」というのがおすすめ!
歩き回りながら教科書を読むと覚えやすかったそう。

諏訪東京理科大学 脳システム論:篠原菊紀教授 「体を動かすことと記憶は深く関わっています。 軽い運動でも特に有酸素運動だった場合には、海馬という記憶を作るところで、 新しい神経細胞が生まれやすくなることが知られています。ですから、体を動かしてあげるということは、 記憶を支えるうえで重要なことなんです。」

足踏みしながらの血流量 血流測定装置をつけて足踏みしながら記憶のためのイメージを実践してみると、前頭葉以外の血流も活発になっているのかわかります。
つまり、軽い運動は広範囲に脳の活性化にいい影響を与えているのです。

では、普段の生活でできるイメージしながら体を動かす方法は?

諏訪東京理科大学 脳システム論:篠原菊紀教授 「足踏みしながら前日に食べた、朝・昼・晩の3食の内容や手順を思い出すのがいいと思います。」

足踏みなら家の中でもできる簡単な運動で、その際に前日に作ったり食べたりした料理をイメージするということを組み合わせれば、 脳の活性化にもなり、もの忘れもしにくくなるということです。

<もの忘れしにくい覚え方のコツ!!>
・主観的映像をイメージ!
・軽い運動をしながらイメージ!



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