過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2018年10月7日放送

特集

続々と増えている「よる」ビジネスを特集
見ナイト損する30分!

ゲスト

森永卓郎さん、ミッツ・マングローブさん

番組内容

今回のテーマは「儲かる"よる"ビジネス」
最近、「ナイトタイムエコノミー」って言葉、よく耳にしませんか?
ナイトタイムエコノミーは、”よる”だからこそできる儲かりビジネスを、もっと掘り起こそというもの。
そう、実は今、”よる”がアツイんです!
みんなが寝静まる夜こそ、うまくやれば儲かる大チャンスが眠っている!ということで、今回は普段目にすることのない、”よる”ビジネスを大紹介する30分です!

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値段も作業時間も今までの3分1以下!エスカレーター清掃専門会社!

儲かる「よる」ビジネス!まずは広島県広島市にある

株式会社善管(ぜんかん)という、ちょっと変わった名前の会社。御年70歳の小林社長にどんな「よる」ビジネスでがっちりなのか伺いしました。

小林社長:ビルの清掃なんですけどね。善管しか出来ない清掃なんです。

そこで、その清掃が行われる、

「SOGO広島店」へ。閉店後の夜11時過ぎ…

店内から大きな荷物を持って現れたつなぎ姿の小林社長…一体、このビルのどこを掃除するのでしょうか?

小林社長:今からこのエスカレーターを掃除するんです。善管はエスカレーター専門の清掃会社なんです!

そう、善管は、全国でも数少ないエスカレーター清掃専門の会社!

そもそもエスカレーターは、内部にあるモーターでチェーンを回し、ステップを回転させるという仕組み。

そして、ポイントは…

ステップの「溝」!
時間が経つと、どうしても溝にゴミや汚れがたまってしまうため、定期的な掃除が欠かせないんです。
ところが…

小林社長:従来は3日くらいかかってました。このステップを取り外して作業場まで運んで掃除して、また持ってきて取り付けてましたから。でも善管だと取り外しはしません。

これまでは、「ある事情」で、仕方なくステップを取り外して清掃していたんです。
では、善管は、どうやってキレイにするのでしょうか!?

まずは、踏み板部分。

溝に溜まったホコリを「空気で」吸い取る巨大清掃マシンでジャンジャンジャンジャン吸い上げていくんです!

すると、溜まったホコリが機械の中に。こんなにホコリが!すごい!

開始から1時間半。
順調に清掃が進む中、今度は、小林社長、何やら組み立て作業をしているようですが…

スタッフ:これはなんですか?
小林社長:「ウオンド」という機械です。

こちらの「ウオンド」なる清掃マシン。グリップを握ると…

プシュッと水が出る仕組み。
ステップの溝にへばりついた、しつこい汚れを「水で」洗い流してくれるんです。

エスカレーターが水浸しになりそうですが…水が飛び散ってない…?

小林社長:外に水を出さずに吸い取るんです。なので水が外に漏れないです。

なんと洗い流した水を、すぐに吸い込んでいるんです!

これこそが、エスカレーターの清掃を劇的に変えた立役者。
というのも…

小林社長:エスカレーター内部の機械室に水が落ちますと故障したりとかですね、動かなくなります。
スタッフ:今までウオンドがなかったんですか?
小林社長:そうなんです。だからエスカレーターを分解して洗ってたんです。

善管式清掃なら、水が内部に漏れる心配がないから、ステップを取り外さずに作業ができちゃうというわけなんです!この画期的なマシン、実は小林社長自ら作ったオリジナルマシン!

そして、最後に手すりの清掃。これまた小林社長が独自に調合した洗剤で…

キレイに仕上げていきます。
作業開始から6時間ですべての清掃を終了。

黒ずんでいた手すりはもちろん、ステップ部分も…

安全灯がはっきり見えるまでにピッカピカ!
見違えるほどキレイです!

これまでのステップを取り外しての作業だと、100万円くらいかかっていた清掃代が、善管だとおよそ3分の1の30万円!
しかも3日かかっていた作業時間が、わずか6時間で済んじゃうんです!

善管が、15年前から始めた、劇的に安くて早いエスカレーター清掃。現在は、まだ年間200台ほどしか手がけてないそうですが、全国には10万基くらいもエスカレーターがあるというから、これは、まだまだ右肩上がりでがっちりいきそうです!

年間21万店舗に対応!商品を高速で数える棚卸しのプロ集団!

続いては…

千葉県千葉市にある、株式会社エイジス。
一体どんな「よる」ビジネスでがっちりなのでしょうか?
総括本部長の福田さんに話を伺いました。

福田さん:エイジスは「棚卸し」専門の会社です。
コンビニやスーパーの商品の数を数えて、在庫数を確定する仕事です。

この棚卸し、お店が「決算」という年に1度の大イベントのたびに、必ずやらなきゃいけない、とっても重要な業務なんです。

数をちゃんと数えるためには、いったんお休みにして、一斉にやるしかない。
商品の数が多いと、スタッフ総出でも、まる1日がかり、なんてことも。
そこで、お店の代わりに、「ウチがやっちゃいますよ!」というのが「エイジス」。

それも、閉店後から翌朝の開店までのひと晩で終わらせちゃうという、まさに「よる仕事」なのです!

しかも、棚卸しを代行する相手の「数」がすごいんです!

福田さん:取り引き社数で2,000社。実施店舗数で年間21万店舗です。

ローソンにイオン、ダイソーといった、日本を代表するほとんどのお店の棚卸しをエイジスが行っているんです!
そして、その年間売上げは…?

福田さん:売上げが230億円ですね。

棚卸しだけで230億円!
では、エイジスの棚卸しは何がすごいのでしょうか?
深夜0時…そのヒミツを探るべくやって来たのが、棚卸しが行われる閉店後のドラッグストア。
中へ入ってみると…

無人の店内に鳴り響く電子音…

と、飲料コーナーで脚立に乗って何やら作業している人を発見!
さらに文房具コーナでは…

機械片手に、矢継ぎ早にボタンを打ち込んでいる人も…
実は棚卸し作業をしてるんです。

棚に並んだ商品を、目で見て一瞬で数え、専用のハンディ端末で、商品を読み取り、瞬時に数え打ち込んでいたんです!

ものすごいスピード!
でも、本当に、数合ってるんでしょうか!?

棚卸し歴8年の堀金さんで、試してみると…

スタッフ:これは何個ですか?
堀金さん:(一瞬で)15個です。
スタッフ:見ただけでわかるんですか?
堀金さん:そうですね。

数えてみると確かに15個。
一体、なぜ見ただけで瞬時に数えられるのでしょうか?

堀金さん:数えるというよりは「捉える」ということをしています。

棚卸し達人技その(1)
「数える」じゃなくて「捉える」!

まるで、武術の達人のようなお言葉ですが、「捉える」とは、どういうことなのでしょうか?

堀金さん:サイコロの目ですね。サイコロの5の目が出てきた時に、あの点を1・2・3・4・5とは数えずに出てきたらほとんどの方が「5」だねってなると思うんですよね。「5」の形状以外のものでもこれは6だね。8だねとわかるようになるのが「捉える」ということです。

なかなか難しいですが、商品1本1本を目で追うのではなく、全体を見て、サイコロの目のように形で捉えて数字を数えているんだとか…

さらに、フックにかかった商品は…

堀金さん:これで9個です!つまむことで捉えることができます。

あらゆる棚卸しテクを的確に使い分けることで、正確かつスピーディにカウントできるんです!

そんな棚卸しのプロ集団の中には、とんでもないお人が。
それが…棚卸し歴14年の柴田さん。
どれぐらい早いか見せてもらうと…とにかく早い!
次から次へと数秒間に数個の棚卸しを機械に打ち込んでいきます!

一体1時間でどれくらい数えているのでしょうか?
端末から送られてくる1時間毎の集計データを見てみると…

1時間に8,743個。

普通、入りたての新人さんだと1時間に1,000個くらいらしいのですが、柴田さんは8倍以上を1時間に数えているということに!1分間で計算すると140個以上も棚卸しをしているんです!

柴田さん:私は棚卸しが好きすぎて、家に棚を購入して自分で商品を並べて数える練習を結構やっております。

柴田さん、1秒でも早く、そして、正確に棚卸しをしたいというアツイ思いから、自宅に練習用の模擬店舗を作ってしまったほど!
まさにミスター棚卸し!

そして朝5時…棚卸し作業終了!

4人で、このお店にある全12万点を、5時間で数え切きりました。

これを従業員の方がやるとなると4倍、5倍の人が必要になるんだそう。
圧倒的なスピードで、日本中の棚という棚を数えまくっている、棚卸しのプロ集団エイジス!

エイジスはよるの棚卸しでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:まさにプロですよね。従業員の方がやると残業代だけで大変な金額になっちゃうし開店時間に間に合わないという最悪の場合もありますからね。
加藤さん:柴田さんは別格ですか?
齋藤社長:毎年一回、社内コンテストやってるんですけど、その優勝者です。
ミッツさん:能力給みたいのもあるんですか?
齋藤社長:正確さが最優先ですけど、その中で早ければ早いほど給料は上がります。

あるようで意外になかった!仕事帰りにも行ける!よる専門の病院!

続いては、夜8時…埼玉県は川越駅から車で10分ほど走ったところにある、

こちらの建物…さっそく中をのぞいてみると…

この部屋の感じ、まさか…「藤井さん、診察室へどうぞ」

診察室!?ということは…病院!
川越救急クリニック院長の上原さんに話を伺いしました。

上原院長:ここは夕方からよるにかけてのクリニックです。
よる専門になります。

8年前にこの病院を開業した上原院長。

ふつう、病院の診察時間といえば、朝8時から夕方6時くらいのところが多い中、上原院長が作った川越救急クリニックは、内科や小児科などの一般外来を夕方から、夜の10時まで行なっているんです。あるようで意外になかった「よる」専門の病院。これには診察に来ていた患者さんも…

女性患者さん:(普通の病院は)よるの時間にやってなかったりとか、早めに診察が終わったりするので助かります!
男性患者さん:仕事が大体夕方5時くらいまでやって、それから家に帰ってから、ここに来るとよるの8時くらいなので、助かりますね。

仕事が終わってからでも診察してもらえるとあって、とっても大助かりというわけ!
そのおかげで…

上原院長:最高で1日に140人〜150人来たかな。終わったの深夜の3時とかだもん。

と、毎日大忙し。
では、なんでわざわざそんな病院を作ったのでしょうか?
その理由は、院長のこれまでの経歴にありました。

上原院長:僕は近くの埼玉の大学病院で救急科にいたんですけど、そこの救命センターには軽症患者から重症患者まで全部送られてきて病院自体パンクしてたんですよ。風邪から発熱から気分悪い患者さんから全部、夜間の救急に来てましたね。

夜間に診てくれる病院となると、「救急」ぐらいしか開いていない。すると、夜しか病院に行けない、救急じゃない患者さんも、みんな来てしまう。そのせいでどこの「救急」もパンク状態に…

スタッフ:軽症患者と重症患者さん、どれくらいの割合ですか?
上原院長:僕がまだ救命センターにいた時は、年間4万人の時間外患者さんがその大学病院に受診してたんですが、そのうち3万8,000人くらいが軽症患者さんだったと思います。

だったら救急じゃない普通の患者さんのための、よるの病院があればいいはず!ということで、2010年に川越救急クリニックを開業したというわけなんです。
と、そのとき…

救急車のサイレンが…

でも「救急」の患者も受け入れてしまっては結局、同じことではないでしょうか?
実は、この川越救急クリニックが、基本受け入れるのは、救急車には乗ったけど、比較的症状が軽い患者さん!

救命士が容体を診て、軽症と判断した場合には、なるべく川越救急クリニックが受け入れる。そうすることで、本当に重症だったり、急を要する患者さんを、専門の設備がある救急病院が
受け入れられるようになる、というわけなんです。

ところで院長、経営の方はどうなんでしょうか?

上原院長:去年で年間2,000万円の黒字です。年商で1億8,000万円くらいです。

現在、川越救急クリニック以外にも、徐々に増えつつあるこうした「よる」専門病院。最後に上原院長から、医療への熱い想いが…

上原院長:医療は途切れがあってはいけないと思ってましたので。でも現実は途切れるんですよ。よる診てくれない病院が多くて。なので、途切れないような医療を目指そうかなと思ってます。

上原院長、これからも頑張ってください!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:世の中が24時間化してるんだから、やっぱり医療も24時間化しないとだめですよね。
加藤さん:考えさせられますね。

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