過去の放送内容

がっちりマンデー!今日のテーマは「井村屋」!
井村屋といえば、そう!ホッカホカの肉まんに、ひんやりアイスの「あずきバー」!
いつから作り始めたの?どうして、こんなに人気なの?
そもそも何で肉まんとあずきバーなの?
今回は、そんな超有名だけどちょっぴり謎な、井村屋の儲かり戦略を包み隠さず見せちゃいます!

井村屋の歴史と「あずきバー」のヒミツ!

三重県の津市に本社を構える井村屋。
肉まんとあずきバーでがっちりの食品メーカーで、年間売上げはなんと326億円!
でも、なんで三重県なの?どうして肉まんとあずきバーなの?そもそも、井村屋って何の会社なの?
常務の中島さんに聞いてみました。

中島さん:元々は、あずきを使った和菓子のメーカーなんです。そこが出発です。

そう、井村屋の原点は和菓子屋さん。明治29年、三重県松阪市で、創立者の井村和蔵が、あずきを使った羊羹を売り出したのが始まりでした。
では、和菓子メーカーだった井村屋が、何で「肉まん」と「あずきバー」を作るようになったのでしょうか。
そのきっかけは、アイスキャンデー!
戦後間もない昭和22年、井村屋はまだ大手メーカーがやっていなかったアイスキャンデー事業に進出しました。ミルクやいちご味などのアイスを全国のお店に展開!冷凍するアイスケースも井村屋が用意。これが人気で、売上げを伸ばしていきました。
しかし、ひとつ大きな問題が・・・

中島さん:冬になると(冷凍ケースが)空くんですよね。夏はアイスが売れるけど、冬は売れませんから。

これでは、お店のスペースをジャマするだけの存在になってしまう!何とか冬でも生かせるようなアイデアはないものか・・・。
そこで考えたのが、和菓子メーカーでもある井村屋のおまんじゅう技術を生かした「肉まん」と「あんまん」だったのです!工場で作って、冷凍したものを、お店のアイスケースに入れて、売る分だけ温める。このスタイルが全国で大人気に!一気に、肉まん、あんまんの井村屋として定着したのでした。

イメージ

ところが昭和40年代、今度はアイスキャンデーの分野に大手メーカーが進出してきます。三重の小さな会社だった井村屋は、このまま他社と同じような商品を作っていても勝ち目はないと判断。
そこで、「元々、和菓子屋なのだから得意の“あずき”を使ったアイスを作ろう」と、1973年に「あずきバー」を発売したのでした。
他では作れない、本格的なあずきの味が受けて大ヒット!こうして井村屋の2大儲かりロングセラー商品が誕生したというわけなのです!

イメージ

そんな井村屋のあずきバーは、今や年間2億5000万本と圧倒的な売上げ!
その人気の秘密はやはり「あずき」のおいしさ。
井村屋が長年かけて培ったあずきのノウハウとは一体どういうものなのでしょうか?
実際のあずきバーの製造工程を見せてもらっちゃいました!

まず、最初の工程は、あずきバーを作る上で欠かせない「あずきの選別」。
あずきは、煮るときに、大きさ、カタチ、色が揃ってないと品質にバラつきが出てしまいます。だから1粒1粒、選別しないとダメなのです!でも、井村屋が1日に使う量は1億粒というとんでもない数!
そこで活躍するのが全自動選別機!これにより、大小様々なあずきを選別にかけ、豆の大きさを4.5ミリ以上に整えることができます。

そしてさらにすごいのが最新選別機!なんと色、カタチなどを瞬時に見分けることができます。フタを開けてみると・・・あずきが滝のようにものすごい速さで流れています!

イメージ

どんな仕組みかというと・・・
高速で流れるあずきを、上下に設置してあるカメラが1粒1粒チェック。おかしなあずきを発見したら、カメラの先で待ち構えたエアーが、プシュッ!と、狙ったあずきをはじき落とすのだそう。

イメージ

まさに超ハイテクマシン!選別されたあずきを比べると一目瞭然です!

イメージ

そして、選ばれた粒ぞろいの豆たちはあずきバー作りのメインイベント、「あん炊き」と言われる工程へと移ります。しかし、この工程はトップシークレットとのこと!
今回は特別に、あん炊き歴38年の名人、北川さんにほんの少しだけテクニックを教えてもらいました。

北川さん:あずきの中でも、割れてしまうあずき、(割れずに)残ってるあずきというのがあります。そのあずきを、残すものは残し、割れるものは割るっていう炊き方です。

井村屋のあん炊きは一つの釜で、「あんこ」と「あずき」を同時に作るのが特徴。これがかなり難しい技術で、豆を煮すぎるとあんこだらけに、煮足りないとあずきだらけになっちゃうらしい。ほどよくあんことあずきがミックスされた状態に仕上げるには、炊き時間のこまかい微調整と、かき混ぜ方が大事なのだとか。

イメージ

そして、あん炊きで最も重要で、絶対ミスが許されないのが、砂糖を入れるタイミング!
なぜなら、砂糖を一旦入れてしまうと、豆はそれ以上水分を吸収しなくなり、そこからどんなに炊いても、固さは変わらなくなるからだそう。つまり砂糖の入れるタイミング次第で、固〜い豆になったり、柔らかい豆になったりしちゃうのです!
そこを北川さんは、井村屋が求めるほどよい固さのタイミングで砂糖をピタっと入れられるそうなのですが、どのタイミングで入れるかは・・・

北川さん:それは言えない。

そりゃそうですよね!こうして、あずきバーの「あん」ができたらいよいよ最後の仕上げ、冷やす工程へ!

「あずきバー」の最新鋭設備バーサラインにやってきました!
あずきバーの製造ラインでは「あん」が金型にどんどん入り、冷やされていきます。ここにも井村屋にしかできない「あずき」の技術が!
井村屋のあずきバーは、二つに割ってみると粒が上下左右にまんべんなく入っています!しかしこれをやるのはかなり大変なこと!

イメージ

普通なら、冷やしているうちにあずきが底に沈んでしまうのです。これではあずきバーの食感が全然味わえなくなる!では井村屋は、どうやっているのか?

秘密は冷やし方にありました。炊かれたあんは、巨大なタンクへ移されるのですが、このとき中では、あずきが沈まないようにかき混ぜながら、あんを0度ギリギリまで冷やしているのです。混ぜつつ、冷やす!

イメージ

そして、とことん冷やしたら金型へ!この金型には常に下からマイナス35度のスプレーが吹きつけられているため、やってきたあんは、沈む前にカチンコチンに凍ってしまいます。こうして、あずきの粒は、アイス全体にまんべんなく入れられるわけなのです。
選別からあん炊き、冷やす工程まで、あずきを知り尽くした井村屋だから作れるわけなのですね。

番組グッズ

がっちりマンデー!!知られざる40社の儲けの秘密

¥1,404(税込)