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幻冬舎・見城徹の勝利方程式とは?

現在出版業界は、インターネットの普及や若者の活字離れなどで、1997年から下降の一途。
そんな中、大手出版社でもミリオンヒットは10年に一度出れば大成功という中、過去11年で何と10作ものミリオンセラーを出し、「奇跡」とまで言われているのが…幻冬舎!

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年間売り上げ111億円、年間総売り上げ部数1371万部という、若い出版社の中でもトップクラス!そんな幻冬舎を立ち上げた見城徹社長は、これまでどんな道のりを歩んできたのでしょうか。

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見城徹さんは、1950年静岡生まれ。
24歳にして初めてのヒット本である、公文公著『公文式算数の秘密』を売り出します。
それが、38万部のヒット!

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1975年に角川書店に入社し、さらにヒット作を量産するのです。
村上龍著『トパーズ』160万部、森村誠一著『人間の証明』330万部、直木賞5作品を含め、ミリオンセラーを量産。
伝説の編集者として業界でも知らない人はいないほど!

そして、1993年角川書店を退社。
当時の仲間5人と共に幻冬舎を設立しました。
その後もヒット作を次々と連発。
経営者でありながら、今も現役の編集者としてフル回転の見城徹社長です。

では、なぜ幻冬舎だけ、見城徹だけがミリオンを連発できるのでしょうか?

▼勝利の方程式(1)作家との超密着主義
そもそも編集者とは、企画を立てて作家に依頼し、原稿チェックから出版までを担当する、いわば本のプロデューサー。編集者にとって作家は命。見城社長の作家へのアプローチは並ではありません!

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書き手とははらわたをこすり合わせるように付き合う受賞した本は数知れず、文壇界の超巨匠の五木寛之さん。
どうしても五木さんに書いて欲しかった見城社長。
しかし付き合いのない出版社では会うことすら許されません。
そこで見城は考えました。「そうだ、手紙を書こう!」
五木さんが書いたどんな小さな記事にも目を通し、ひたすら手紙を書く。
18通目にしてやっと手紙がきて、25通目でようやく会うことができたのです!!
その後は誰よりも仲のいい編集者として、親交を深めること25年、あのベストセラー『大河の一滴』を254万部で売り上げました。

寝る暇も無く作家と付き合う見城徹。
夜中の2時まで北方謙三さんと飲み、家に帰ると宮本輝さんから電話がくる。
一時間話した後村上龍さんから電話、また1時間。
今度は酔っ払った故中次健司さんが家にくる。
朝9時に出社してまた五木さんに手紙を書く毎日。
まさに24時間編集者なのです。

そんな見城さんの人柄にほれたのが、石原慎太郎さん。
見城さんが幻冬舎を立ち上げお金に困っているとき、わざわざ事務所を訪ね、この一言。
「俺を必要としてくれるならなんでもやるぞ」。
そんな石原さんに見城さんがお願いして出来上がったのが、石原さんが自分の弟・裕次郎さんについて初めて語った『弟』。130万部のヒットを記録。

他にも、篠山紀信さんや吉本ばななさんなど、幻冬舎作品にはそうそうたる面々がズラリ。

自分が認めた作家とはとにかく24時間密着、そしてその作家の魅力を最大限引き出し、ベストセラー作品を次々と書いてもらう。
これが幻冬舎最大の儲かる秘密なのです!!

▼勝利の方程式(2)大胆不敵な広告戦略>

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いくらいい本でも、読んでもらえなければ意味がありません。
そこで、これは売れる!という商品には、徹底した広告戦略を行うのが見城流。

例えば、100万部を売り上げた郷ひろみさんの自伝『ダディ』の場合。
1998年、見城社長は親しかった歌手の郷ひろみさんに「離婚するかもしれない」と打ち明けられ、離婚のいきさつを綴る本の執筆を依頼しました。

そこで見城社長が取ったPR戦略、それは…離婚同時出版!!
何と、離婚届と同じ日に離婚会見の代わりになる本を出版する、とんでもない戦法。
もちろん、内容が内容だけに、絶対に外に情報を漏らせません。
広告でも「郷ひろみ」と「離婚」を別々の印刷業者に発注するほどの念の入れよう。

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世間をアッといわせたこの仕掛け。
マスコミでも次々に大きく取り上げられ、PR効果は絶大。結果100万部の大ヒットに!

さらに新聞広告でも斬新な方法を展開。
それまでは、出版社の広告といえば、同じスペースを数冊の本で分け合うのが普通でした。
ところが見城社長は、あえて一冊を大きく載せたのです。

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売りたい一冊を大々的に売り出す、幻冬舎のこの大胆なレイアウトは、「売れる広告」として、今や出版業界ではスタンダードとまでなっているんです。

▼勝利の方程式(3)徹底した合理化

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これだけ売れている会社ですが、思ったよりも小さなオフィス。
社員はわずか51名。少数精鋭でやっているのです。
つまり計算すると…年間売り上げ111億円÷社員51名=一人あたり約2億円!!

少人数だからこそ早く動け、決断できる。そのスピードも強さの秘密。
作家とのやりとりから、広告戦略にいたるまで、全く新しいやり方で全く新しいやり方でスピードに乗る幻冬舎は、出版業界の常識を覆す成功を遂げているのです。

そのスタートを切るポスターには、こんな言葉が。

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▼スタジオでは、見城社長に直撃インタビューをしました!
Q:『公文式算数の秘密』を売り出すことになったきっかけについて教えて下さい。
A:デートで新宿を歩いていたら、雑居ビルに「公文式算数研究所」の教室を見つけました。翌日新聞で、公文式の「指導員募集」という記事を発見。これは、オリジナルなノウハウがあって、それに沿った形で指導者が教室を開く学習塾なのだということを初めて知りました。これはおもしろいのではないか!ビジネスとは、オリジナルなところにしかないものですから、これはおもしろい!そう思って、ノウハウをつめて公文公著『公文式算数の秘密』を出しました。これが36万部のヒット!これがきっかけで、公文式の会員が飛躍的に増えたのです。

Q:その発想がすごいですね!
A:自分がいいなと思ったり、おやっと思った人には、すぐにアクションを起こすんです。

Q:スタジオに並んでいるこれらの本の中で、ミリオンまでに達しないのでは、と思っていた作品はありましたか?
A:そうですね…天童荒太の「永遠の仔」を初めて読んだ時は、ボロボロ泣きました。これが売れなければ出版社を作る意味がないと思ったほどです。この時天童荒太さんは新人作家だったのですが、25万部売れないとペイしない広告費を8000万円かけて、147万部が売れました。

Q:売れる本のキーワードとは何ですか?
A:オリジナルで、極端なものですね。

Q:見城社長の得意分野はありますか?
A:得意分野というものはありませんが、自分がいいと思った物を読んでもらいたいと思っています。そのためにあらゆる努力をする。スタジオに並んだこれらのベストセラー本の中でも、7、8冊は私が担当しました。当然プレッシャーを感じることもあります。

Q:若い頃に上司からたたかれませんでしたか?
A:いっぱいたたかれましたよ。でも結果を出せば問題ない。角川書店にいた頃、一番売れたベストテンの本の中で、7、8冊は僕が担当したものでしたから、それなら文句ないでしょう。それでも、当然プレッシャーを感じることもありますよ。

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