独身生活 放送年:1999年7月〜9月 出演者:江角マキコ・佐藤浩市 他 脚 本:尾崎将也 主題歌:久保田 利伸『The Sound of Carnival』
大沢杏子(江角マキコ)は、海外赴任が決まった恋 人・吉沢(寺脇康文)と別れた。杏子は大手都市銀行 の本店に勤める総合職である。吉沢との結婚で仕事を あきらめるわけにはいかなかったのだ。杏子の銀行に 勤める一般職・杉原あゆみ(加藤紀子)は友人の結婚 式に出席した帰りに、島村正樹(中村俊介)という男 と知り合った。あゆみは仕事に希望を持てず、将来は 結婚でもするしかないかと漠然と考えていた。CMプロ デューサーだという島村は、あゆみにある予感を抱かせた。 翌日、杏子は会議で積極的な提案をし、川村(相島 一之)をやりこめ、仕事を引き継ぐ。しかし、男性社 員たちの目は冷たく、取引先でも女性であるというだ けでまともに取り合ってもらえなかった。帰途、杏子 はふいに胸が苦しくなり露店の前でうずくまってしま った。杏子はそこで一人の男(佐藤浩市)が眺めてい たおもちゃにふと心が和まされる。しかし杏子には家 にも心ふさぐものが待っていた。それは杏子に常に優 等生であることを求め、杏子を管理しようとする母(馬渕晴子)であった。医者を訪 ねた杏子はストレス性の過呼吸症候群に陥っていると診断された。銀行からの帰り、 杏子は街で島村に声をかけられた。島村は実は風俗業界のスカウトマンだったのであ る。杏子は相手にしなかったが、しつこく食い下がられるうちに過呼吸の発作が起こ って意識を失ってしまった。杏子は『NANA』というアンティークショップに運び込 まれた。 そこはアンティークショップを装ったデートサーク ルだった。店長の吉川(大杉漣)は「ここで働かない か?」と杏子を誘った。拒絶する杏子に吉川は「やる のはあなたじゃない。もう一人のあなただ。」と心の 底まで見透かすような目で言う。次の日、杏子がフロ ッピーに保存していた融資の提案書が消えていた。そ れが提出日の出来事だったため、信用を落とすことは できないという理由で急遽、川村の提案書が採用され ることになった。担当が川村に変わったことを露骨に歓迎する取引先や行内の空気に 杏子は打ちのめされた。