2008年05月20日
TBS総務局 広報IRセンター

5月20日(火)、(株)東京放送の「2008年3月期 決算説明会」が行われました。概要は以下のとおりです。

出席者:
代表取締役社長 井上 弘
代表取締役専務 城所賢一郎
常務取締役 平本和生
TBSテレビ専務取締役 石原俊爾
参加者:
およそ120名

<期末決算ハイライト> 井上社長

連結・単体ともに減収・営業減益だったが、純利益は、投資有価証券の売却益があり、単体で過去最高、連結で歴代2位となった。広告市況は昨年秋以降停滞しており、東京地区のスポット市場は通期で前年割れとなった。スポット収入の5局シェアは、年度後半に視聴率が失速したこともあり、前期実績より0.4ポイント低下した。

<09年3月期の業績予想ほか>

「赤坂サカス」の本格稼動による不動産事業の増収を受けて、連結売上は3,250億円で3.1%の増収、営業利益は240億円で16.4%の増益。一方、当期純利益は150億円で21.1%の減益と予想している。当期純利益が大幅な減益となるのは、当期にあった投資有価証券の売却益の反動によるもの。
放送事業をとりまく経営環境は、4月以降、一段と不透明感を増している。 スポットの東京地区投下は、4月は前年比マイナス10%、5月はそれを更に下回る予測も出るなど非常に厳しい状況だ。1992年度にスポット収入で90億円=11.6%の売上ダウンを経験したが、現状は、当時に近い状況と感じている。こうした事態に対応するため、現在セールスの方法等を抜本的に検討し直しているところだ。V!up2010計画については、夏の五輪前後の広告出稿の出方を見極めた上で、修正幅等を精査したい。

<赤坂サカス>

2008年度のBizタワーのオフィス、商業施設およびレジデンスの売上高は138億円、営業利益は85億円を見込んでいる。東京の賃貸市況の好転に伴い、実質的な開業1年目に2010年度の達成目標を上回り、当初の狙い通り「放送事業を補完する」役割を果たしてくれそうだ。赤坂再開発の総事業費は、鋼材の値上がりや一部設計変更により、最終的には800億円になる見通しだ。 3月にオープンした「赤坂ACTシアター」と「赤坂BLITZ」は大変好評で、4月は100%フル稼働となるなど、赤坂サカスは、各方面に大きな反響を呼んでおり、新たな文化情報の発信とTBSのブランドイメージの向上に大きな役割を果たしてくれるものと期待している。

<連結・損益計算書> 平本常務

2007年度の売上高は3,151億円で、前の期に比べ35億円=1.1%の減収だった。TBS単体の外部売上は63億円余りの減収。一方、子会社ではショッピング事業が好調なグランマルシェがおよそ17億円の増収、DVD販売事業のTCエンタテインメントがおよそ5億円の増収など、全般的に好調だった。営業利益は206億円で、47億円=18.6%の減益。単体が30億円の減益、番組打切りが響いたドリマックスが3億円の減益、オキシボットが2億円の減益などとなっている。当期純利益は190億円で57億円=43.0%の増益となった。単体で投資有価証券売却益を142億円計上したことが主な要因。分社別の業績では、初めてグランマルシェの売上高が100億円の大台を突破した。来期についても調達商品のラインアップ強化やウェブ受注の比率を増やして、利益率を高め増収増益を見込んでいる。BS-iは、開業8年目にして、通期で初の黒字を計上した。当期は売上高75億円で、4億円余りの営業利益となった。BSデジタル放送の受信機が2008年3月末時点で3,600万台を突破し、スポンサーからの広告出稿が増えている一方で、制作費構造の見直しを進めており、来期に関しても増収増益を見込んでいる。

<視聴率状況、編成方針ほか> TBSテレビ石原専務

2007年度の視聴率状況は全日4位、G帯3位、P帯4位と大変残念な結果となった。G帯上期はTBSにとって最大のイベントだった世界陸上・大阪大会が開催され、9日間のG・P帯の平均視聴率で16.4%を獲得、成功裡に終わることができ、比較的堅調に推移した。しかし下期はドラマや土曜日などのバラエティ番組が振るわず、年度全体で厳しい結果となった。一方、視聴率の面ではあまり期待できないテーマではあるが、人類の最重要課題である「環境問題」を積極的に取り組む事を編成の基本方針として掲げ、数多くの番組を放送し、視聴者の皆様から、内容的には高い評価をいただいた。こうした番組に加え、「CO2ゼロ放送」を実現した「世界陸上」や全社を挙げたエコへの取組みが評価され、世界中の放送局として初めて、NAB(全米放送事業者協会)において、最優秀放送局賞を受賞することができた。「環境」と共に「いのちの尊さ」といった普遍的なテーマにも取り組んでおり、今後とも、こうした方針を継続し、局のブランド力を高めると共に、放送局としての使命を果たしていきたいと考えている。 今年度に入って、金曜ドラマ「Around40」で20代以降の女性層の支持を得、土曜日の「ROOKIES」ではネットチャリティオークションを実施するなど、様々な取り組みを通じて若者層を取り込むことができていると手応えを感じている。今後に期待したい。

以上