2002年06月27日
TBS総務局広報部

6月27日、株主総会終了後放送センター内で社員集会が開かれ、砂原幸雄会長、井上弘社長が就任の挨拶をしました。その概要をお伝えします。


砂原会長

 私の社長在任の6年間、ともに歩んで頂いた皆さんの熱意と努力にまず御礼を言いたいと思います。一方、私が就任した当時TBSはオウム問題の批判の只中にあったわけですが、その時の緊張感が風化してはいないかと感ずる事が最近あります。番組制作にあたって視聴率をとり、他社より良い番組を作ろうとすることは当然の事ですが、視聴率をとる事とオウム問題を風化させない事とは矛盾するものではありません。「今は視聴率をとる事が大事」と言って、本来すべき議論を曖昧にしていないか、独り善がりになっていないか、もう一度皆さんに問いたいと思います。本当の力が試されている時だと受けとめています。
 こういう時だからこそ、実力を発揮するチャンスです。井上社長の新体制の一員として、引き続き汗を流していきたいと思っています。6年間本当にありがとうございました。

井上社長

 これまで砂原社長の近くで、その仕事の大変さ加減を実感しているだけに、社長にとの話があった時。正直躊躇したのも事実ですが、40年TBSで楽しく仕事をさせて頂いた者として、最後に今一度頑張ってみようと決意しました。私が入社した当時、放送は24時間の限界産業と言われ、成長性のない業種のように語られていた事もありましたが、裏を返せば「限界=希少性」と言う事であり、右肩上がりの成長を享受してきました。めぼしい投資もカラー化ぐらいで、この業界は非常に恵まれた生活を送ってきてしまいました。
 それが、今、厳しい環境に置かれ、デジタル化という課題にも直面しているわけですが、私たちの仕事は、まず実に多くの人たちによって支えられてきたのだと言う事を再認識したいと思います。また24時間どころか各メディア・放送に類するものも含めれば1日240時間くらいの対応が迫られる一方、自由競争の時代となりました。コストを下げ製品を強くしなければならない時代にあって、社員の皆さん一人一人も、それぞれがどのような創意工夫を凝らすべきかを考えて頂きたいと思います。創造することと合理化は両立しないものとは思っておりません。もう一つ、放送とは何かを改めて考えるならば、それは「娯楽」と「情報」ということになるでしょう。「娯楽」とは面白いもの、感動できるものを言い、「情報」は、早く正確である事が原点と言う事になりましょう。この原点を見つめなおして頂きたいと思います。
 また、制作に携わる人たちには、世間の人たちが何をしているのか体感して欲しいと思います。よい車に乗るだけででなく、満員電車で揉まれたり、スーパーマーケットで買い物をしたりする時に、人々を観察し、実感してください。そうしたものが無いと、出来上がるものは、きっと絵空事になってしまうでしょう。放送本業の原点を皆さんと考えていきたいと思います。私も全力を尽くします。


問い合わせ先:TBS広報部 齋藤
電話:03-5571-2260