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#26「ちぃ だけの人」
脚本:玉井☆豪 絵コンテ:浅香守生
演出:浅香守生 作画監督:阿部 恒

日比谷からちぃの生い立ちについて話を聞いた本須和。日比谷の亡き夫は人型パソコンを作った最初の開発者であった。そしてちぃは、子どもの生めない日比谷と自分の娘として、彼の作った2人のパソコンのうちの1人なのだという。
2人のちぃは日比谷夫妻に愛されて育っていったのだったが、しかし、もう1人のちぃが1人の女性として、日比谷の亡き夫を愛してしまったのだ。
そして、心の苦しみに耐え切れなくなったもう1人のちぃは、ちぃに記憶のすべてを移し、自分は消えようとしたのだという。けれど、データ移行時に問題が起き、2人のデータは1度、初期化されてしまって、そうなったちぃを本須和が拾ったのだった。
だから、今でもちぃの中には、ちぃ本来の純粋に人を受け入れようとする人格と、姉妹機からコピーされた、人を愛して苦しみ、心を痛めた人格が混在しているのだという。

その話をしたあと、日比谷はこう言うのだった。

「決めるのは本須和さんです。」

そうして、部屋に戻った本須和だったが、ちぃを目の前にすると、どうにも言いよどんでしまう。
そんな本須和にちぃの方から近づいてきて

「秀樹……。アナタは、アタシだけのヒト?」

そう聞いてくるのだった。

「ちぃは秀樹が好き。」

「――!」

「秀樹はちぃを好き?」

そのことばと同時に、ちぃの中のもうひとりのちぃが表に現れ、再びその力を発動させた。そして、周囲のパソコンは機能を停止してしまった。

そして、ちぃの発動を止めようとディタとジーマが現れた――。

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