 |
#24「ちぃ 着てぬぐ」
 |
脚本: | 堀井明子 |
絵コンテ: | 坂田純一 |
演出: | 島崎奈々子 |
作画監督: | 田崎 聡 |
|

ちぃが戻ってきたことを、植田店長に報告しに来た本須和とちぃ。すると、植田店長は、ボウルを片手に思い詰めていて、本須和を見ると驚いてしまう。そんな店長の様子を見て、
「あの、何か俺に出来る事があったら、言って下さい。」
ちぃがいなくなった時、植田店長に話を聞いてもらって助かったので、今度は、自分が植田店長の力になりたい、と本須和は言うのだった。
すると、植田店長はありがとうと言った後、自嘲美味に、
「……大切な人には、ずっと笑っていて欲しいのに……僕、いつも泣かせてしまうんです……。」
そう言うのであった。 そこに、更衣室からチロルの制服に着替えたちぃが現れる。
しかしその制服は、いつもとは違う胸の部分が大きく開いた見慣れぬものであった。ちぃは、着る制服を間違えたのだ。
その姿を見て、ぎょっとする植田店長。
「その服は……他の人の為の服なんです。僕が紛らわしいところに置きっ放しだったからですね。ごめんなさい。」
そういう植田店長の様子は、妙に悲しげであった。
と、その時、店の外で、店内をうかがう裕美がいる事に本須和は気付いた。
裕美はちぃが着た制服を見て愕然としていた。そして、大粒の涙を流して、走り去ってしまう。
「裕美ちゃん!」
後を追う本須和だったが――。 |

|
 |