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#17 「ちぃ まかなう」
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脚本: | 玉井☆豪 |
絵コンテ: | 島津 奔 |
演出: | 木村ひろし |
作画監督: | 田中雄一 |
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すももも加わっての新生活が始まったのだったが、その日戻ってきたときの本須和の表情は、落ち込みに落ち込みまくった悲惨なものだった……。
聞けば、予備校から渡された成績表の結果が散々だったのだという。
事実、全てがE判定というのはかなりヤバイ状態であった。
「……オレ、ダメかもしんない……。ヤバイよ〜!このままじゃ来年も浪人生だ〜!!」
けれどちょうどかかてきた新保からの電話で、清水先生からアドバイスを受けることになる。
「普段は悪くないのに、試験になると成績が下がるのよね、本須和君って。」
やればできる力があるのにもったいないと言われ、そして本番になれるためにも、全国模試を受けてみないかと勧められるのだった。
すると
「よーし!やるぞーっ!!やればできるってトコを見せてやる!」
とあっさりとヤル気を出す本須和……。
そして、それからの本須和のがんばりは目を見張るものがあった。寝る間を惜しんで勉強勉強。バイト先でも暇があれば単語帳を開いて暗記に励むのだった。
更に全国模試の一週間前になると、バイトも休みをもらい、みっちり試験勉強にとりかかろうとしたのだが……その矢先、財布を落としてしまうのだった――!
「く〜〜!来週の給料日までどーやって暮らすんだよ〜〜〜!」
そんな落ち込んだ本須和の姿を見たちぃは、ちょうど受け取ったアルバイト代を本須和に上げようとするが、本須和は
「それはちぃが稼いだお金だから、ちぃの好きなように使いなさい。気持ちは受け取っておくよ。」
と言って受け取らなかったのだった。
するとちぃは
「秀樹、バイト代はちぃが使えって言ってた。だからちぃ、秀樹のために使う!」
そうして、本須和のためにご飯を作ろうとするちぃだったが――。 |

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