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#14 「ちぃ 海いく」
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脚本: | 堀井明子 |
絵コンテ: | 島津 奔 |
演出: | 関田おさむ |
作画監督: | 岩井優器 |
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季節は夏――
受験生……特に本須和達浪人生にとっては、天王山の夏。「夏を征するものは、受験を征す」と言われるほど、重要な時期なのであった。
最近、予備校の成績が伸び悩んでいる本須和にとっては、本気でがんばらないとかなりヤバイ。何せ、先日渡された成績評価は、“D”である。
が……
「……何で、オレはこんなところに……?」
本須和が立つその場所は、白い砂浜であった。陽光にキラキラと輝く海が目前に広がっている……。
そして、
「せーんぱいっ!」
その声に振り向くと、ビキニ姿の裕美ちゃんが立っていた。
いや、彼女だけでなく日比谷さんや、なぜか清水先生までが水着姿でいるのだった。そして、水着に着替えたちぃも、無邪気に本須和に抱きついてくるのだった……。
「そう、これは夢なんかじゃない、現実なんだ……!」
……どういう事かというと、稔の別荘に、一泊二日でみんなで遊びに来ているのである。
とりあえず、この夏を満喫する事にした本須和であった――。 |

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