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#11 「ちぃ 出会う」
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脚本: | 花田十輝 |
絵コンテ: | 島津 奔 |
演出: | 橋本光夫 |
作画監督: | 南 伸一郎 |
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「え、映画〜〜?」
裕美ちゃんからの突然の映画の誘いに驚くものの、快諾する本須和。
「これは、もしかして……デート……、デートってヤツなのか〜〜〜〜!」
自らの幸運に喜ぶ本須和であった……が、実は、デートをするのは生まれて初めてで、どうやればいいのか判らない。 新保にアドバイスを求めるが、
「デートのコツなんて一つしかないと思うぜ?」
と言って、「できるだけ普段の自分のままで行動する事」が1番のポイントだとアドバイスするのだった。
そうして、デート当日――。 裕美とのデートに出かけて行く本須和。
方や、それを見送ったちぃは、一人アパートに残り、先日買ってきた絵本を読みふけるのだった。
と、突然に本から顔を上げるちぃ。
「また聞こえる。ちぃを呼んでいる……。」
ちぃには、どこからか彼女を呼ぶ声が聞こえるのだった。
そして、アパートの敷地内に立つ大木の、その一番上の枝に立ち、
「だぁれ?」
そう、問いかけると、
「アタシよ。」
そう、返事があるのだった。
「あたし?」
「目を閉じて。映像を送るから。」
その声の通り、静かに目を閉じれば―― ちぃの目の前には、ちぃとうり二つの服だけが違う黒いちぃが立っているのだった――! |

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