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#7 「ちぃ 働く」
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脚本: | 花田十輝 |
絵コンテ: | 佐山聖子 |
演出: | 小林智樹 |
作画監督: | 田中雄一 |
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「はぁ……。」
相変わらずの貧乏生活に、財布を見つめてはため息ばかりついている本須和。
その姿を見て、ちぃが突然、「ちぃ、バイトする」 そんな事を言い始めるのだった。
一瞬驚くが、ちぃの心遣いに喜ぶ本須和。しかし、その後、ちぃが自分ができるかと示したバイト内容は――「風俗サービス業。目指せ月収200万!募集女王様……」エロ雑誌に載っているヤバイバイトなのであった。
「ダメ〜〜!ヤバイバイトは絶対ダメ!!」
雑誌を取り上げ、思わず叫ぶしかない本須和であった。
そして、予備校に行っても、バイトをしていてもその事ばかり考えてしまう。
しかし、ティッシュ配り、ファーストフード、着ぐるみショーのバイトをするちぃの姿を想像するけれど、思い浮かぶのは動かない姿ばかり。
「やっぱ無理だよなぁ・・・・・・。」
そう呟いてしまう、本須和であった・・・・・・。
一方、当のちぃ本人は――アパートを出て、一人、繁華街を歩いていた。
自分でバイトを探そうとしていたのである。けれども、何も判らないちぃがバイトを見つけ出せるわけもなく、あてどなく街を歩き回っていた。
と、そんなちぃに声をかける男の姿が――。
「ねぇ、何しているの?」
警戒もせずに、返事をしてしまうちぃ。
「ちぃ、バイト探している。」
「バイト? あるよ〜。短時間で高収入のいいバイト。」
「イイバイト?」
「そうそう、いいバイト。説明するから、行こ行こ。」
そうして男はちぃの肩を抱き、繁華街へと連れて行くのだった――!! |

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