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#3 「ちぃ おぼえる」
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脚本: | 大久保智康 |
絵コンテ: | 八谷賢一 |
演出: | 鎌仲史陽 |
作画監督: | 柳瀬雄之 |
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パソコンマニアの国分寺の力をもってしても、何モノなのか解析できなかったちぃ。
とはいえ、OSが入っていないわけでもなく、色々と教えれば自分で学習して行くらしいことはわかったので、本須和はいつかは色々とできることを夢見て、ちぃにあれこれ教えながらの生活を始めたのだったが――
「……全財産も、あとわずか、か……。」
引越してきたばかりだというのに通帳の残高が心もとなくなっていた。
予備校も始まるし、今日中にバイトを見つけようと決心する本須和。
しかし、バイト雑誌で目をつけた喫茶店は既に決まっていて、その後、商店街のファミレス、スーパー、食堂とかたっぱしから巡ってみるけどれど、行く先行く先、断られてばかり……。
「世の中、やっぱ厳しいわ……。」
既に夕方になってしまったので、仕方なしに今日中に見つけるのはあきらめて、家路に着こうとしたところ、突然水をかけられてしまう。
「うわっ!な、何だ!?」
見ると、居酒屋のアルバイトが開店準備に水撒きをしていて、それをかけられてしまったのだ。
「あ、あの……ごめんなさいっ!」
そのバイトの女の子のかわいさに、ちょっとドキリとしてしまう本須和。
しかし、
「本当にもう、私ったら......さ、こっちへ来てください!!」
と、女の子に強引に居酒屋の事務所に連れて行かれてしまうのだったが……。 |

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