インタビュー 宮藤官九郎☆脚本家

――今回の物語のキーマン
バンビですかね。そう思って振り返ってみると、キャッツアイってぶっさんが死ぬ話でもありますけど、バンビが成長する話でもあるんですよね。うっちーには自由でいてほしいし、マスターとアニは成長しないでほしいんですよね。ワールドシリーズの中でドラマの時の映像が入ってくるんですけど、大人になったんだなぁと思うし、芝居もすごくいいんです。今回、出来上がった台本を読んだ時は、バンビの話だなぁと僕は思いました。でも、観るとずーっとぶっさんの事を思って行動しているので、ぶっさんの存在感がすごくあって、最終的にいいバランスになったと思いました。

――ワールドシリーズを観て、完結したと感じましたか?
実はこんなに長く続くと思っていなかったので、ドラマが終わった時も終わったと思ったし、日本シリーズの時もこれで終わったと思ったので、今回も「これで終わりだ」と思ったぐらいですね。もういいんじゃないですか?って(笑)。僕、続編とかパート2とか苦手だったんですけど、今回はちゃんと終わらせる事が出来たなぁって思いました。

――宮藤さんにとって「木更津キャッツアイ」はどういう作品ですか?
自分にとっては転換期の作品で、すごく印象に残っている話ですね。木更津っていう実際にある土地で本当にあーいう人達が居るっていう風に見せる事にこだわったものなので、作品自体は終わりましたけど、あそこに出てくる登場人物がいなくなったわけではなくて、みんなずーっと木更津にいるんじゃないかなぁって思ってしまいますよね。まぁ、いないんですけどね(笑)。

――映画館で観て下さる方へのメッセージ
今申し上げましたように、これで本当におしまいです。DVDとかでは観られるかもしれませんが、映画館ではもう観られませんので、是非観て下さい。当たり前なんですけど、映画館で観て一番おもしろい用に作ったつもりなので、是非映画館に足を運んで下さい。よろしくお願いします。