新時代の心臓手術─ロボット手術とは?|日曜劇場『ブラックペアン』

SURGICAL SYSTEM

新時代の心臓手術─ロボット手術とは?
第5話から登場する手術支援ロボット・ダーウィン(※)
最先端の“ロボット手術”について、
監修先生のお話を基に紐解いていきます。
(※)高精度の3D内視鏡を備え、超精密な手術を行う実在の内視鏡下手術支援ロボット・ダビンチが劇中では「ダーウィン」という名称で登場します。

vol.3ダビンチ手術を受ける際の診察〜退院まで

5話で登場したロボット手術。具体的にどのような特徴があるのか、患者目線でお知りになりたい方も多いのではないでしょうか。そこで今回は渡邊先生に、ダビンチ手術を受ける際の診察〜退院までについて、通常の手技での開胸手術との比較も交えながら教えていただきました。
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ダビンチ手術の対象となるのは、どんな病気?

ダビンチ(ロボット)手術を行う対象の多くが僧帽弁閉鎖不全症という疾患です。
他の病院で僧帽弁閉鎖不全症を診断された方も、ダビンチ手術を希望される方には当病院を紹介されると思います。また当病院にいらっしゃる患者さんの多くは、ご自身で調べられて自らダビンチ手術を受けるためにいらっしゃいます。今年4月から保険適用にもなりましたので、それを知っていらっしゃる方もいます。

ダビンチ手術の特徴は?

1. 傷が小さいため、出血が少ない
開胸手術と違って傷を作らずに数センチの穴だけで手術をしますので、出血もほぼないため、ほとんどの場合、輸血も必要ありません。傷が小さいから痛みも少ないので、当然回復も早い。これがダビンチ手術最大の利点だと思います。
ただ単に穴が小さいから早く回復するのではなくて、全体の手術時間が短いため、早く回復するのです。どんな小さな穴でも通常の手技による開胸手術よりも時間をかけて手術をしたら、意味がないんです。通常の開胸手術と同じくらいのスピードでスムーズに行われて、なおかつ穴が小さいから患者さんの負担が少ないのです。
また人によって、特に女性は傷が小さいことを重要視される方も多いと思うので、そういう方にとってもメリットと言えると思います。

2. 術後の痛みの軽減と回復の速さ
ダビンチ手術を午前中に受けると、だいたい夕方3時か4時頃には麻酔が覚めるので、まず管を抜きます。それで夕方くらいにはベッドから立って、次の日はもう歩けます。そのまま一般病室に行って、2日程度でそのほかの管などが抜け、3日目くらいになるともうフリーで病棟を歩いています。
一方、開胸手術の場合は麻酔が覚めるのが、だいたい夜になります。傷が大きい分あんまり早く覚ますとその分痛みを感じるので、場合によっては夕方の手術だったら次の日に管を抜いたりすることもあります。傷の修復にも体力を使いますし、その状態だと起き上がるのにも体に負荷がかかるので、歩き始めるまでがダビンチ手術と比べて半日ほど違ってきます。ファーストトラックが半日違うと、6分間歩行っていう6分間ずっと歩けるまでの日にちが1日半くらい変わってくる。それだけ違うってことは、術後3日目と4、5日ぐらいの差があります。すると、退院までの日数も倍くらい違ってくるということになります。
実際に術後の退院までの日数も開胸手術だと10日とか長い人だと2週間ほどかかりますが、ダビンチ手術だとだいたいの方が5日で退院されます。

ダビンチ手術のリスクは?

自動車と同様で下手な人が使うと、人殺しの道具にもなり得ます。保険適用も始まりしたし、ロボット手術の機械が一般的に広く使われれば使われるほど、危険な状況は生まれてくるやすくなるということになります。
心臓だけでなく、胃がん、大腸、肺などの開腹手術を長くやってきた日本のトップクラスの先生方が、今ロボット手術に取り組んでいるんです。畑違いですが、そういう先生の見る機会がたびたびありまして、やっぱりうまいです。下手だからロボットを使うのでも、ロボットを使うから上手くなるのではなく、それまで培った経験、技術をロボットという“武器”を使ってさらに腕が磨かれているということ。
ちゃんとしたドクターがロボットを使わないといけない。ロボットを使うドクターにちゃんとトレーニングをさせて安全に使えるように継承していくことが、僕らのように日本で最初からやってきた者の義務だと思っています。

今後、ドラマで渡海先生がロボット手術に挑戦することに期待されますか?

渡海先生が使ったことでどんな風に進化するのかが、楽しみですね。渡海先生のような腕のいい外科医が、ロボットの良さをどう生かしていけるか、ロボットでしかできない特殊な技術を身につけるのかっていうのは興味があります。しかもロボット手術はワンマンサージェリーなので、術野に助手がいないので操作そのものは一人でしかできない。右手と左手しかなく、他人の手伝いはないわけですから、そこを渡海先生がどういう風にクリアしながら、頭の中で組み立てて体現するのかは気になりますね。

PROFILE

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ニューハート・ワタナベ
国際病院総長
日本ロボット外科学会
理事長
渡邊わたなべ ごう
1958年、東京生まれ。
心臓血管外科医、ロボット外科医 (da Vinci Pilot)、心臓血管外科学者、医学博士、(心臓血管外科専門医、日本胸部外科学会指導医)等々。
ドイツで最年少心臓移植執刀医として実地の手術を担当、2年半ドイツで活躍。
"天才心臓外科医""天使の手"と称され、現在外科医の世界で圧倒的名声を得て、その至高かつ芸術的と称される手術で世界のベストドクターに選ばれる。

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  • 監修ドクターが解説 “片っ端から、教えてやるよ。”
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