監修ドクターが解説 “片っ端から、教えてやるよ。”|日曜劇場『ブラックペアン』

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監修ドクターが解説 “片っ端から、教えてやるよ。”
本作の医療監修を担当している山岸先生に、
「ブラックペアン」にまつわるさまざまなギモン
お答えしていただくコーナーです

vol.51話の医学的解説②

山岸先生による、1話の医学的解説。今回は「渡海の判断力」「自己心膜による大動脈弁形成術」。

渡海の判断力

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優秀な外科医は手術のテクニックだけでなく、判断力も非常に優れています。目の前の患者さんを救うための最短距離を一瞬で割り出して的確な処置を遂行できるのです。急性大動脈解離の手術の後に、まだ僧帽弁逆流が残っている宮崎さんの処置を、心臓を止めて行うのか、心臓を動かしたまま行うのか、それともそのまま様子を見て後日処置を行うのか。患者さんの心臓の状況、全身状態はどうなのかを総合的に即座に判断して、心臓を動かしたまま処置を行う(佐伯式)ことを選択します。その場でやったことのない佐伯式を自分自身が出来るという確証と自信があり、見事にやりきってしまう。まさに一流です。

自己心膜による大動脈弁形成術

垣谷と世良が大会議室でモニターを見ると、関川と渡海で手術をしています。一般的に心臓の手術は胸の真ん中を縦に切って(正中切開)手術を開始するのですが、患者さんの右側に執刀医が立ち、左側に第一助手が立ちます。主に手術を行うのは右側の関川なのですが、関川はほとんど何もせず、左側の渡海が手術を進めています。手術の方針も渡海が決めて、「自己心膜による大動脈弁形成術を行う」「人工弁いらない」と指示を出します。この自己心膜による大動脈弁形成術は東邦大学大橋病院心臓外科の尾崎教授が考案した手術で、まだ世界にもできる人は一握りの手術です。それを思いついたかのようにさらっとやってしまう渡海はやはり只者ではありません。しかも助手の位置から。あの数分のシーンを見ただけで、間違いなく世界中の心臓外科医は羨望の眼差し。渡海の「自分の組織だけで治せるのにわざわざ人工弁なんて異物ぶち込む必要ない。」名言です。
次回は「準備の大切さ」などについてお届けします。
お楽しみに。

PROFILE

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イムス東京葛飾総合病院 
心臓血管外科
医長 山岸俊介
日本外科学会外科専門医
日本心臓血管外科学会専門医
2006年慶應義塾大学医学部卒業。
仙台厚生病院、埼玉医大国際医療センター、イムス葛飾ハートセンターを経て、現在イムス東京葛飾総合病院心臓血管外科医長。
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