注目8競技

寺田的 陸上別視点

10月1日(水) 【第25回】第6日(10/2) 注目選手:新井涼平(スズキ浜松AC)、大迫傑(日清食品グループ)

男子やり投
●新井涼平(スズキ浜松AC)
今季アジア最高の85m48。アベレージでもトップ

織田記念(4月29日)に男子やり投で85m48の今季アジア最高を投げた新井涼平の評価が高いのは、その後に海外で80mスローを連発したからだ。7月のダイヤモンドリーグ・パリ大会で81m52、11日後のスウェーデンの試合でも82m24を投げ、国内だけの選手でないことを実証した。パリでは昨年のモスクワ世界陸上金メダリストのヴェセリー(チェコ)を9cm差で抑えている。
「金メダリストに勝ったからといって、自分では評価していません」と謙遜気味に話すのは、狙っていた技術ができなかったからだ。左肩が早く左に開いてしまい、上体が前に突っ込んでしまう悪い癖を修正できなかった。
それでも80mを超えられたのは、「低い弾道で投げる」意識だけは徹底させられたからだ。「(海外でも)80mを投げられる自信は持てました」

アジアリスト2位はI.ザイツェフ(ウズベキスタン)の81m92。新井は3番目の記録まで、ザイツェフのシーズンベストを上回っている。金メダル候補の本命と言って間違いない。

ただ、ザイツェフも今季の安定感は素晴らしく、81m台を4試合で投げている。新井は85m48が突出しているが、風などの条件に助けられた面もある。新井の2番目から4番目の記録は82m24、81m97(日本選手権)、81m52。接戦も覚悟しておく必要があるだろう。

男子1万m
●大迫傑(日清食品グループ)
3000mで15年ぶりの日本新。今季からオレゴンを拠点に

箱根駅伝のスター選手の1人だが、大迫傑は学生時代から世界で戦うことに目を向けてきた。早大を卒業し日清食品グループに入社した今年の4月から、練習拠点を米国オレゴンに移し、ナイキオレゴンプロジェクトの練習に参加している。
同プロジェクトにはロンドン五輪&モスクワ世界陸上で5000m&1万m連続2冠のM.ファラー(英国)、ロンドン五輪1万m銀メダルのG.ラップ(米国)らが所属している。一般的な日本のトレーニングと比べ、スピードに重点を置いた練習が多い。

また、目先の結果よりも、「常に、シーズンを通しての強化、数年先を見据えての視点」(大迫)でトレーニングを行い、レースが終わった直後に負荷の高い練習を行うこともある。
大迫らしいのが今季の出場試合選択だ。1万mは日本選手権(先輩の佐藤悠基に次いで2位)だけで、あとは1500mから5000mの距離のレースに出場してきた。ヨーロッパ遠征の5000m2試合で13分20秒台をマーク。9月7日には3000mで7分40秒09の日本新で走った。3000mは五輪種目ではないので実施頻度が少ないが、1万m&マラソン日本記録保持者の高岡寿成の記録を更新したのだから価値は高い。
貯め込んできたスピードを、アジア大会の1万mで爆発させる。

メダルランキング

順位 国・地域 合計
1 中国 151 108 83 342
2 韓国 79 71 84 234
3 日本 47 76 77 200
4 カザフスタン 28 23 33 84
5 イラン 21 18 18 57

※10月4日23時10分現在