監督からいわれたのは「感情を直接表現するのではなく、夏のぴーんと 張りつめた空気感を表現してください」「日本っぽくする必要はありま せん」ということでした。自分は当初、少し和風テイストのものを考え ていたんですが、これで路線修正しました。
自分の書く曲はピアノを使ったサウンドが多いんですが、それでもこの 「あさっての方向。」のBGMはピアノがかなりメインになってい ます。サントラが殆どピアノ・アルバムになるかも、というくらい。 (笑)
実は10年以上まえにいわゆる「癒し系」をキーワードにアニメの BGMを書いたことがあるんですが、その時は時期尚早だったのか、その 点での評価は薄かったんですね。で、逆に今、2006年の段階で 「癒し系」といっても、これまたピンとこないかもしれない。
でも、この「あさっての方向。」では、さらにその部分をもっともっと 奥深く押し進めてみました。癒し系のようであり、実はすこしとんがっ ているという。
こういうサウンドって、ともすれば安っぽくなってしまう危険性がある んですが、できるだけそうならないように、なおかつ一度行くところま でいってみようかな?と。
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