夏のある日、与一と四姉妹は、いぶきがお祭りの景品で手に入れた温泉旅行に訪れる。
露天風呂に和風庭園、娯楽室に植物園、さらには水族館とテーマパーク並みに施設の充実した豪華旅館にとまどいながらも、
せっかくの旅行を楽しもうとする斑鳩道場の面々。
ところが、その豪華な施設とは裏腹に、いぶきたち以外の客の姿は一向に見当たらない。
不思議に思ったいぶきが、夕食の席で女将に問いかけたところ最近、
旅館の裏にある洞窟から悪霊が出没するせいで、すっかり客足が途絶えたのだという。
それを聞いた与一といぶきは、一宿一飯の恩を感じて、洞窟の悪霊退治に乗り出すが……。