■TVアニメーション「AIR」の制作スタッフの皆さんに、本作品に対する意気込みを語っていただきました!
監督:石原 立也
はじめまして石原です。
カントクをやらせていただいてます。人気のある原作なので少しキンチョーしてます。
今年の夏は忘れられない夏になりました。お祭りにも花火大会にも行けなかったし・・・。
(^_^;)
そんな夏はぼくにとってまだまだ続きます。
彼女たちが待つその大気の下で・・・。
がんばりますのでよろしくお願いします。
シリーズ構成:志茂 文彦
AIRは発売当時から知っていて、僕自身好きなゲームだったので、たいへん楽しく、同時に、ファンの皆さんのイメージを損なってはいけないと、緊張しながら作業しました。
原作の独特のテイストを尊重してシナリオをかいたつもりです。
キャラクターデザイン:荒谷 朋恵
アニメAIR すこしずつ世間に露出してきてる様ですね。
ファンの方々のイメージをなるべくこわさないために原作の絵に近づけて近づけてデザインしました。
とにかくなんとか気合いで最終回まで乗り切りたいと思います。お願いですので温かく見守ってください。
がんばります。
美術監督:鵜ノ口穣二
美術背景を担当している鵜ノ口です。
この作品ではまず自分自身ひととおり原作ゲームの全ての章をプレイし、そのオリジナルのイメージを大切に、不足している部分を補うかたちでAIRの背景美術をデザインするのがベストだと感じ、作業にとりかかりました。
役に立ったのは劇中、観鈴が描いた地図があるのですがそれを土台にして、数日に分けて取材し、「まち」の全容を作りました。
それらをもとに田舎の港町の良さ...懐かしさも考慮に入れて叙情的に表現出来るよう心掛けて絵作りしました。
みどころは夏の風景です。...空の青、真っ白な入道雲、鮮やかな緑、黄色いヒマワリでしょうか?
映像を見て、おもわず夏の海へ旅行に行きたくなるような気持ちになって頂けたらうれしいです。
色彩設計:竹田明代
『AIR』という作品は、TVアニメーションを創るというお話を聞いて、即買い、即やりました。
そして、私の中でとても大切な作品になりました。
ゲーム内のCGがとても美しいので、それに負けないように、そして原作の雰囲気を大切に。
その作品が醸し出す“夏の強い日ざし ”“夕焼け ”“夕暮れ““月の夜 ”などの美しい風景や情景が、観て下さる方々に伝わるような、画面から“匂い ”が感じられるような、そんな作品になるよう努力していきたいと思っています。宜しくお願いします。
第一話作画監督:米田光良
原作の序盤の雰囲気をしっかり出そうと、ゲームをくり返しては作業を進めました。
お気に入りのキャラは晴子です。つい力が入りすぎて胸を大きくしすぎたため総作監から注意を受けました。(笑)
あと空を意識して見上げる回数が増えましたね。雲の写真とか撮ったり。夏の雲はいろんな表情があっておもしろいです。
これからも『AIR』にどっぷり浸かって仕事していきます。
よろしくお願いします。
第二話 演出:山本 寛
『AIR』はとてもデリケートな作品だと以前から思っていたので、いざその作品のコンテを自分が切らせて戴くとなって、随分悩みました。特に第2話は恐らく、これまでの仕事の中で最も1カット1カットを悩みぬいて作った話数だったと思います。と言っても映像的に凝りまくったという訳ではなく、観鈴・往人をはじめキャラクター達の心の機微にどうカメラが寄り添い、情感を汲み取るのか、そこに腐心しました。
そしてこういう演出法は私のような若輩者にそうそう出来るものではないという事を改めて痛感した訳ですが、結果はともかく貴重な経験をさせて戴いたと思っています。
第二話 作画監督:池田和美
原作ゲームにおいて作品のイメージ、というものがとてもはっきり描かれているので、個々のキャラクターについてそれを壊さないように、大事にしていきたいです。
放送は寒い時期ですが、夏の空気を感じられる画面作りができたらな、と思っています。
気に入っていただけると幸いです。宜しくお願いします。
第三話 演出:武本康弘
原作ゲームにおいて作品のイメージ、というものがとてもはっきり描かれているので、個々のキャラクターについてそれを壊さないように、大事にしていきたいです。
放送は寒い時期ですが、夏の空気を感じられる画面作りができたらな、と思っています。
気に入っていただけると幸いです。宜しくお願いします。
第三話 作画監督:池田晶子
AIRでは作画監督の他に、担当話数のゲスト設定や、キャラクター達の私服の設定もやらせていただいています。
#3で物議を醸し出したのは「美凪がノースリーブを着てもいいのか!?」という一点です。
原作ではお嬢様ふうな印象があるので、ちょっとガードの固そうな(?)服の方がいいのかなぁ??と思いつつ、演出や監督と話し合った結果、「いつもと違う印象も萌え!」との監督の一声で、この衣装になりました。
とはいえ、本編では殆ど出てこなかったのでちょっと残念だったのですが...。あと、観鈴ちんと佳乃も同じく、そういった意味での新鮮さを狙ってデザインしてみました。次の担当の#6では、またまた美凪の私服を何着かデザインさせていただいていますので、楽しみにしていていただけると嬉しいです☆
カク言う私、池田晶子は、この原作ゲーム、何度やっても何度やっても8月の壁を越えられない京アニ一の落ちこぼれです。そろそろ攻略法見つつ、なんとかせねば!!!
第四話 作画監督:北之原孝将
演出をさせて頂いている北之原です。
「AIR」は毎回重要なストーリーなのでやりがいが有ります。
原作には美しいシーンがたくさん有りますが、4話では中でも特に色彩が好きなシーンが有りました。
その雰囲気をこわさないよう、更に美しくお見せできるように気を配りました。
またクライマックスの佳乃のシーンでは、原画マンが特にこだわって演技を付けています。
佳乃の思いが映像から伝わると感じていただければ幸いです。
撮影監督:中上竜太
夏の暑さ、雨上がり、星空、空気感…「AIR」の中に入り込んでそれらを感じながら撮影をしています。
また、キャラクターや背景とともに映し出されていても違和感のないCG処理を施しています。
その辺りも観ていただけると、より一層「AIR」の世界が広がると思います。
第五話 原画:渡邊政治
第五話の往人たちがみているテレビアニメを担当させていただきました。演出の要望は「手ヌキ感プリプリ漂うアニメ」+「全て原画で描け」だった事と、アパッショナートはイタリア語で情熱的という意味もあり、主人公と師匠には130枚全部原画で動いてもらいました。
僕的なテーマとしては「情熱的な宇宙が奏でる生命の息吹とそのきらめき!」です。
その前にAIRを汚してしまったかが心配ですが、、、。
第五話 原画:高橋真梨子
第五話で美凪の母のシーンを担当させて頂いた原画の高橋といいます。
このシーンは、母と美凪の関係が垣間見える所なので、少し怪しく美凪の表情の変化や、母の一見普通な仕草から、そういう雰囲気になるよう描かせていただきました。
表現しきれたか心配ですが、少しでも感じていただければうれしいです。
第六話 色指定担当:高木理恵
実は、美凪は衣装が多いです。今回も日付けと共に変わっているのですが、その中で、気持ちの変化が衣装からも出る様に色を考えてみました。
美凪の思いを感じていただけると嬉しいです。
第六話 動画チェック担当:栗田智代
第六話は美凪の“母とのわだかまり(?)”の解決やみちるとの別れ等美凪的感動づくしの話数ですが、見てくださっている人にも全話数を通して何らかのものが残ればと思います。
第七話 背景担当:篠原睦雄
担当といっても自分の出来るのは、わずかな事だけ…。
一話の全体を通してのバラつきがないように、「AIR」の世界観、各シーンの雰囲気を合わせていくように調整していったつもりです。
各シーンやカットに担当した美術背景スタッフの「AIR」への思いも感じてもらえればと思います。
第七話 特殊効果担当:三浦理奈
AIRで一番気を使っている仕事は「目」です。
1枚1枚を丁寧に、角度によっては左右を別々に作業したり、キャラ毎にも数値を変えて作業しております。
頑張っている彼女(彼)たちの奥深さが少しでも表せていたら良いな、と思います。
あまり凝視すると自分の目がぼやけてきますので「ほんの少しだけ」注目してみてください。
第八話 動画検査担当:中野恵美
『AIR』では原画、作監の描かれた絵が動画でキャラくずれをおこさないように気を付けて検査もやりました。
とにかく、いろんな意味でがんばりましたのでみなさんにも楽しんでいただければと思います。
第八話 小物設定担当:高橋博行
小物設定を担当しております高橋です。
第8話で描いた設定といいますと、僧兵の武器、柳也の刀、等でしょうか。
柳也の刀についてですが「毛抜形太刀」といいまして平安時代以降の一般的な形の太刀です。「衛府の太刀」とも呼ばれ宮中の警備をつかさどる役所であった衛府の権威の象徴でもあったことから、柳也には最適ということで使用しました。
監督は小烏丸のようないわくつきの刀にしたかったようですが、小烏丸では、みね打ちができないので断念しました。
興味のある方は調べてみて下さい。
第九話 原画担当:石立太一
9話で八百比丘尼が爆発した前後のカットの原画を主にやらせて頂きました石立です。
『AIR』としては珍しく爆発やらカマイタチやらの激しいカットばかり、しかも、おまかせキャラばっかりで、非常に自由度が高く、楽しく描かせて頂きました。
おまかせキャラサイコー。楽しすぎて変な所にこだわっていらない事ばかりしてしまい、演出・作監さんにご迷惑をおかけしてしまいました。
そんな私のいたらないこだわりは置いておいて、SUMMER編ラストとなる9話、楽しんで観て頂けましたら幸いです。
第九話 演出担当:荒谷朋恵
今回一番心配したのは神奈のハダカです。(笑)
綺麗にみせるようにしたかったのですが、それ以前に放送が許されるのかどうかと…。
幸いプロデューサー様方の働きかけのおかげで無事通過いたしました。ありがとうございます。
第十話 動画検査担当:村山健治
今回は微妙な心理描写を大事に動画でも注意してチェックしました。
そら(カラス)の動き、晴子の本当の気持ち、ラストの観鈴と往人、これにつきます。
最終回に向けて、いろいろな事が分かり始めるところなので、お見逃しなく!
第十話 原画担当:西屋太志
十話で、観鈴が一人ぼっちになる場面からラストまで担当させていただきました西屋です。
観鈴が泣きわめくシーンでは、今まで耐えてきた悲しみを爆発させる勢いで、僕自身も手足をバタバタさせながら感情移入して作業しました。
最後に往人が再び現れて語り合う所は、この話数の見せ場なので気合を入れました。
「AIR」の中で抱き合ったりするシーンはあまり無いので、少し恥ずかしかったのですが、実はこういう感動的なシーンは好きなので(笑)、なりきったつもりで慎重に動かしました。
そばにいることのできない二人のせつなさが表現できていれば、と思います。
第十一話 演出担当:三好一郎
スケジュール的にはかなり厳しい話数だったんですがスタッフはやれるだけやってくれました。
特にラストの夕景シーンでは4〜5段階ほどで暮れていく様子を演出のワガママで背景、色指定の担当者に表現していただきました。
このような作業は普通のシリーズではありえません。労力に見合う効果が期待できないからです。
結果、色指定さんは「わかんねェ〜」と泣いていましたがAIRという作品はそれをやらせてしまうだけの力を持っているんですね。
第十一話 作監担当:門脇 聡
今回、11話の作監を担当しました。クライマックスです。
神尾家に起こる事件も大変なことになっています。
観鈴の異変、実父の登場、揺れ動く晴子の心情、それらを力一杯表現しました。
そして・・・次回ついに最終回!
どうか皆様さいごまでこの作品を見届けて下さい。
監督:石原立也
今回初めて監督をやらせていただいたわけですが、思わぬ苦労もありました。
無事終わらせることができたのはファンのみなさんのご声援のおかげでした。
本当にありがとうございました。
第十二話 原画担当:池田晶子
観鈴がゴールする大事なシーンの原画をやらせていただいてしまいました池田晶子です。
本当に大事なシーンで、プレッシャーばかり大きくて、息も絶え絶えだったのですが…「青空」を聴きながらどっぷり浸ってやらせて頂きました。
原作の喋るタイミングとかを頭に叩き込む為に毎晩家に帰ったらこの一連のシーンを見直して、声優さんがゲームの時と同じタイミングで喋れるようにと気を使ったのですが、どうだったのだろう…アフレコ後、監督がタイムシートとかを直している姿を見かけたので、力不足だったのかもしれません。
このテレビアニメ版AIRが、みなさんの記憶に残る作品になってくれることを祈りながら作りました。
あっという間に終わってしまいましたが、作品の魅力にこんなにも心を揺さぶられ続けた数カ月はとても楽しかったです。
ありがとうございました。
夏・特別編予告 原画担当:池田晶子
なんか、続けての登場で非常に気が引けますが(3回目ですよ・・・すみません・・・)予告分だけ、半分原画を担当させていただきました。
本編で描ききれなかったsummer編ということで、神奈たちの活躍が楽しみです。
ではなくて、お楽しみに!
夏・特別編予告 原画担当:荒谷朋恵
予告ということで、夏を楽しみにしてもらえるような映像になる様、神奈はかわいく、裏葉はきれいに、柳也はカッコ良く気づかいました。
柳也のアクションシーン、一瞬でおわっちゃいますが実際の刀のうけ流しなど他の原画マンにやってもらいながらかいたりしてるんですよ。
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