【82】「のめり」とは?:清水大輔の『お言葉ですが…』

みなさん、「前のめり」とは言っても「後ろのめり」とは言いません!
ボクシングの試合で、パンチを受けたボクサーが、崩れるように後ろに倒れたシーン。
これ「後ろのめりに倒れた!」と言いたいかもしれませんが、そうは表現しないのですぞ。
では、「前のめり」は聞くのに、「後ろのめり」がダメなのはなぜでしょう?
「前のめり」とは、「倒れそうに体が前方へ傾くこと。」という意味だからです。(大辞林)

「のめり」とは、どういう意味なのでしょう?
辞書を引くと、「のめること」とあったので、今度は「のめる」を調べます。
すると、「倒れるように前に傾く。前に倒れかかる。」とありました。(大辞林)
「前のめり」という言葉は、「前に倒れかかる」という意味の「のめる」に、もうひとつ「前」をつけ1つの単語となった、「前に」という意味合いが強調されている表現です。
(このように強調するために重ねられた言葉は、OKなものもあるのです。「頭痛が痛い」も激しく頭が痛いという表現ならOKという時代が来るのかな〜)
「後ろのめり」という言い方では、向きが正反対ですから、どういったことを表すのか分かりません。
辞書にも「後ろのめり」という表現はありませんでした。
ということで、「のめる」は、「前」を表す言葉!  ←お忘れなく。

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