【62】「雪洞」って何?:清水大輔の『お言葉ですが…』

これ、読めますか?→『雪洞』
特に「ひな祭り」の時期になると、目にするものです。 その読み方は、サトウハチロー作詞の『うれしいひなまつり』の冒頭部分に出てきます。
♪あかりをつけましょぼんぼりに〜♪ 
【雪洞】紙張りのおおいのある小さい行灯(あんどん)、または手燭(てしよく)(大辞林より)
『語源由来辞典』を見ると、
『ぼんぼり』という言葉が、江戸時代、「ぼんやりとしてはっきりしないさま」「物が薄く、透けてぼんやり見えるさま」等の意味で使われていて、「ぼんやりと明かりが見える灯具」という意味合いでついたのであろう。」と、ありました。
現在販売されている「ぼんぼり」や「盆提灯」などは、「ロウソク風のLED」を使っていて、かなり明るく照らすことも出来るようですが、元々の「ぼんぼり」の明るさは、照明器具とは言っても現在のものとは比較にならないもので、60ワット電球の50分の1程度といわれているそうです。
暗闇に浮かぶその明かりが、「ぼんやりとしてはっきりしない」ものだったので、その灯具(=照明器具)を「ぼんぼり」と名付けたようです。
では、見た目の雰囲気から『ぼんぼり』と名前の付いた灯具に、どうして『雪洞』の字がついたのでしょう?
これについては、残念ながら、確実な情報にたどり着くことは出来ませんでした。
しかし、「そこそこ納得出来る話」がありましたので、紹介します。
茶道具の『雪洞(せっとう)は、元々「雪山に出来た洞穴(ほらあな)のように見えたので、この字が当てられた。そして、茶道具の『雪洞』が、木や竹の枠に紙を張る『ぼんぼり』の作りに似ていることから、この漢字が当てられた。
まず「雪の穴」の『雪洞』があって、それを見立てた茶道具にも同じ漢字を当て、その茶道具に作りが似ている灯具にも同じ漢字を当てた。 同じ漢字なのに読み方が違う理由は、そういうところなのかもしれません。

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