前回の放送では、アマゾン・モホス平原に広がる多くの謎をお伝えしました。
どこまでも続く直線の道(テラプレン)、幾何学模様の地上絵、自然の物とは到底思えない「四角い湖」。その中に無数に点在する人工的な土の丘(ロマ)。それらはまるで夜空の満点の星々を地上にコピーして散りばめたような、見たこともない巨大なカレンダーのように映りました。これは日本の国土の20倍という流域面積にひとつの文明圏を成立させ、同じ大規模農業システムを確立し、氾濫を制御しながらも高い土木技術により造られた可能性を物語っていました。同時に、私たちに多くの謎を投げかけたものともなりました。
今回の放送では、科学的論証に基づいてその謎を解明していきます。
2006年夏、私たちは再びアマゾン・モホスの地を訪れ、そこに前回のロマ中心の調査だけでは見えてこなかった「文明存在の証」を科学的に確認することができました。
実際に取材には、アメリカ、ドイツ、スペイン、イタリアなど世界10カ国の「アマゾン・モホス文明」の先駆的な研究者たちを追い、そこから得られた実証データを元に
“世界の科学者が注目する”というワールドワイドな視点でモホスの数々の不思議を科学的な角度で解明します。
複合ロマにて調査を行なうドイツ隊からは、昨年の放送を上回る巨人の人骨の数々が発掘されました。そして、それら巨人たちのルーツの謎を解くかもしれない驚くべき人骨が現れてきたのです。
この発見はアマゾンの歴史をいや世界の歴史を揺るがすかもしれません。
四角い湖を徹底的に調べるスペイン隊からは、古代人のハイテクノロジーを目の当たりにしました。アマゾンの過酷な大自然のあるがままを受け入れ、さらに循環させる画期的なハイテクノロジーがそこにはあったのです。
モホス研究の泰斗クラークエリクソン氏にも取材に協力していただき、テラプレン、地上絵についての謎に迫ります。
実松克義教授率いる日本隊は、今回は別のロマにて発掘を開始しました。より科学的精度を極めるため最新の地中レーダを駆使して行なわれます。次々と発掘される大量の土器片や甕館など、新たなる発見に期待が募ります。
また、前回に引き続き今回もリポーターを担当する日比野克彦がアマゾン・モホス文明の謎とその魅惑へ皆さんをいざないます。ロマに眠る巨人を始め、地上絵、そして石に刻まれた謎の絵など、
日比野克彦独自の視点でお伝えいたします。
今回の取材を通し、「文明存在の証」を確認することができましたが、そこには、過酷な自然環境の中だからこそ初めて生み出すことの出来た古代人たちのハイテクノロジーがありました。それは、「大自然との共生」です。
これは、古代人からの現代社会に生きる私たちへのメッセージなのかもしれません。2007年春、各国のモホス研究の取材から、いよいよアマゾン古代文明の解明にせまります。