週刊Scoop[3月16日春休み特大号]

SAT中丸隊長が独断行動!?NPS救出のため上層部へ無断でSATを動かしたことが問題視「国民を救うのがSAT、NPS隊員も守るべき国民」

(写真) 厳格なことで知られるSAT隊長・中丸文夫警視が今回の事件で狙撃に当たっていた第2班を独断で東京中央フォーラム爆破テロ現場へ向かわせたことが警察内で問題になっているという。奥多摩での人質解放作戦中に、犯人側が立てこもりの定石である篭城作戦を取らなかったことなどから「NPSを壊滅させるためのSAT足止め」という狙いに気づいた中丸隊長は、NPS救出およびテロリスト逮捕のため、蘇我巡査はじめ一部狙撃部隊を早急に移動させた。

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本来であれば特殊部隊の配備は上層部の指示のもとに行われ、隊長といえど勝手な作戦変更は許されない。しかし現場で臨機応変に対応することも隊長として必要と判断した中丸隊長の決断は早かった。限られた時間、限られた人員でことに当たらなければならないNPSの指揮を執る香椎隊長は、かつてSATに所属しており中丸隊長の右腕として知られた存在だったことは周知の事実だ。かつての事件で「犯罪者に赦しは必要ない」と確保できたはずの容疑者に銃を向けたことで袂を別った中丸隊長と香椎隊長だが、確保と制圧、理念は違えど「S」という存在意義に違いがないこと、そして香椎隊長の有能さは中丸隊長が誰よりも知っていることである。そしてSATの誇りは組織間のしがらみなど軽がると越えるものだったのだろう。

(写真) 対立する組織であろうと、危険にさらされていれば救出する。それこそがこの国の治安のためだと信じることが出来、実行した中丸隊長の行動は素晴らしいものであった。結果的に人質、民間人、警察にも死亡者なく解決出来たことで中丸隊長に処分が言い渡されることはなかった。横川警視は中丸・香椎両隊長にかつてのように共同作戦を執って欲しいと願っているようだが、ともに「日本の最後の砦」である「S」を率いる隊長として両翼を担うべく並び立つ存在であり続けるのだろう。チームは違えど、これからも日本の治安のため、活躍して欲しい。

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