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現場報告書

43果たせなかった約束と新たな約束(2014.02.23)

バスジャック犯・廣田秋人くんを確保したNPS。バスの中で切りつけられてしまったお客さんも手当てを受け、これ以上のケガ人を出さずにすみました。
廣田さん、秋人くん、きっと大変なのはこれからでしょう。でも、この結果をきちんと受け止め、向き合って生きていってくれるということを感じさせてくれました。

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望んだことは…

「人のふり見て我がふり直せ」、廣田父子の姿は、古橋さんには身につまされるものがありました。
子どもの頃に行った遊園地、行こうと言って果たされなかった約束。子どもの心に深く深く刻まれるのは、父との思い出、父の背中。古橋さんは史郎くんのために命を賭けました。新しいパパができても、実の父親は一人しかいない。そのパパの背中を見て、史郎くんは将来へと続く道を見つけてくれました。「仕事優先で父親失格」と言っていた古橋さん、それは親として認めてくれているんだという気持ちになったと思います。
新しい家族ができたら、なかなかパパに会うことはかなわない。ただでさえ忙しいパパ、そんなパパに自分の決意を伝えるような強い気持ちを出すようにと、監督の言うことを真剣に聞く史郎くん。

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もう会えないかもくらいの気持ちで

スタッフさんにも同じくらいの息子さんを持つ人が何人もいて
「オレ、息子にこんなこと言われたら泣いちゃうなあ。」
「ホントだよね。そしたらオレは言う!『パパみたいにだけはなるな!!』」

…何かいい話なんだかそうじゃないんだか。

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父の愛情は深いから!

史郎くん役・山田日向くんもとても難しい役を頑張ってくれました!雪の中、とてもハードだったでしょうに、たくさん雪だるまを作って、たくさん雪合戦をして、パパ役・池内さんとも本当の親子のよう!

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雪だるま作った!

撮影が終わったあと、家族3人で記念撮影☆このあと、ママは再婚してしまいそうですけれど、この先はもっと気軽に遊びに来て、こんな笑顔を見せてくれるようになるといいな。

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この先の古橋家もこんな笑顔で!

そんな古橋さん親子を見ている蘇我さん。廣田親子、古橋親子、犯人の家族と被害者家族。とっさに撃ち抜いた爆弾「きっと蘇我がやってくれると思ったから」と、自分を信じたという一號くんの言葉に驚きを隠せませんでした。

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思わず体が動いた

遠目で見ているところにやってきた一號くんに声をかけられます。

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良かったよな

リハーサルをしてみて
綾野さん「何かやりづらい!というか恥ずかしい!何でだろう!?」
向井さん「これまで向き合ってはいたけど、同じ方向見て並んでることなかったからね。」
綾野さん「そういうこと!?待って待って、きっと何か解決方法があるはず!ここで一號に『お前がいれば』って言われて、そこでそんなことを認めすぎなのかな、あれそれってぼくの芝居の問題?」

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こっぱずかしい!!

慌てながらも軌道修正をはかる綾野さんに
向井さん「後ろから声かける?そうすると意識向けられていいのかも。」
綾野さん「うん、一號の言葉への驚き絶対必要だと思うから、そこで振り向けば自然と並べるかな。」

男同士の友情まではなかなかいかない一號と蘇我、でも仲間として歩み寄りつつあることが見えればいいな、といろいろ試すお二人。

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肩を叩いて
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蘇我なら振り払う!

向井さん「そうだね、そうしたくなるよね、それじゃ…」

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胸をたたこう
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「…」やめて制圧しないで(笑)!

自分の居場所がNPSにあるのか逡巡していた蘇我さんに「ここにも役割がある」とはっきり答える一號くん。大丈夫、親子も仲間もみんなそれぞれ役割があって、今いるところがその居場所。犯人である秋人くんが生きたまま確保されたことで、SATの方針と違うことをしたととまどう蘇我さん。でも生きているからこそ、救われた父親がいるのも事実。

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必要としてくれる人たちがいる

父と息子、交わした約束に期限なんてない、生きているうちに「遅すぎる」ことなんて絶対にない。小さなフックが外れて大きく逸れてしまった道、連れ戻すために追いかけてもう一度そのフックをかけ直すために共に進んで、家族なんだから仲間なんだから心配して当たり前、たくさん泣いてたくさん走って、ケンカしても理解してもらえなくても、大切な人の手を離さないように、どこまでもどこまでも追いかけて。雪景色は美しいけれど、その下に隠された真の姿が一番愛しい。どんなに汚れていてもそこが本当の自分の居場所、その凍てついた心とともに早く溶けてくれることを願って…

(写真)

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