2018.8.19 OA
#46 山本英明
84歳 刃物職人

600年の歴史を誇る堺打刃物の伝統工芸士。
関西の料理界から「研ぎの匠」として
絶大な信頼を受ける。

完璧なんて絶対にない。
だから今でも勉強。

14歳ぐらいで手伝い始めて、
親の仕事をね。
今84歳、70年やってますねん。

やっぱりプロに気に入ってもらわな。
使ってもらって「いいな」と。
それしかないよ。
職人同士でこれはええ悪い言うてても、
使ってもらわなあかん。

ホテルもあるし料亭もあるし
みんな行ってますよ。
ほとんど知らない人はいないぐらい行ってますよ。
1000人以上はいると思います。

これで刺身引いたら刺身光るねん。
切れる包丁で刺身引いただけで美味しいで。
口当たりがごっつ違うねん。

完璧なんて絶対ないです。
だから今でも勉強しています。
なんでこれはこないなるのか、とか。

生きている限りやるよ。
ただものすごく腕を上げてほしいな、
あとの人が。